読書嫌いの子供でも読書にのめり込ませる方法…子供が本を自ら読むようになるために必要な「リーディングゾーン」とは何か

世の中には子供に学んでほしいことが溢れているが、全てを子供に授けることはできない。
その中で一つ選ぶとしたら「読書」だと語るのは、株式会社ヨンデミー代表取締役の笹沼颯太さん。
「人生に行き詰まった時、新しいことを学ぶ時、答えのほとんどは本に書いてあります。英語もプログラミングもビジネスも、学びたいと思えば本を読めば多くの知識と情報が手に入ります。読書習慣を身につけることで、子供は自分で考え課題を乗り越える力を獲得できるのです」
とはいえ、読書嫌いの子を本好きへ転身させる方法はあるのか。親ができるサポートや具体的な方法について伺った。短期連載全3回の第2回。
目次
読書にのめり込ませる方法
読書が好きな人になんで本を読むようになったか聞いても、「たまたまです」と返ってくることがほとんど。読書を好きになる要因は「親がよく本を読んでいる姿を見ていた」「本を読むと家族が褒めてくれた」「面白い本を偶然手にした」などちょっとしたきっかけの積み重ねです。
そこでおすすめしたいのが、読書家になるきっかけの種を日常の中に蒔いていくこと。子供はそれぞれに個性があるため、全ての子が同じルートで読書にハマっていく訳ではありません。しかし、種の数を増やせば増やすほど、芽が出る確率は高まります。
子供を読書好きにする「種」を3つ紹介します。
子供にささる本選び
本選びの際に気をつけたいのが、レベルに合っているか、好みに合っているかと言う点です。ただでさえ読書が苦手なのに、本のレベルが高いとすぐに本を閉じたくなってしまいます。
理想は疲れずに読める難しさです。
好みに関してですが、子供それぞれ好きな作品は異なります。人気作だから、自分が好きだったからといって、我が子に刺さるとは限りません。その子の好みを意識して選んだ方が、読後の満足感が高まり、読書の楽しさを感じやすくなります。
手に取るきっかけづくり
「1日1ページだけ読む」くらいの簡単な目標を読書の動機づけにしてみましょう。最初はご褒美や褒められることが目当てでも構いません。