メンツが綺麗すぎる…ネトフリ『ボーイフレンド』がゲイ界隈で賛否両論な理由 サムソン高橋「ピーコがオネエタレントの雛形を作った」

舌鋒鋭くさまざまな事象を切りまくるゲイライター・サムソン氏に、ゲイ業界の2025年はどうなるのか、行方を占ってもらったーー。みんかぶプレミアム特集「業界大予測」第2回。
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横断歩道を横切った全裸の男性6人組
私は今、日本の寒さを逃れてタイに2ヶ月の長期滞在をしている。年末年始はバンコクのゲイサウナで誰にも相手にされず各日7時間ほど壁のシミと化して過ごし、結果風邪で寝込んでいる。タイに来たはずなのに日本より寒い。
基本そんな感じなので、「2024年のゲイ界のまとめと2025年のその展望は」などということを言う権利は私にはない。「明日の飯に困っている経済アナリスト」といえば状態がおわかりだろうか。
そんな底辺ホモの私だが、去年12月に新宿二丁目のミックスバー『A Day In The Life』にて行われた「二丁目流行語大賞」というイベントにやくみつる枠で参加させていただいたので、その時叩き込んだ付け焼き刃の記憶で昨年のLGBT界隈を語りたい。ちなみに二丁目流行語大賞とは、現実社会やネットにて起こったLGBT関連の出来事を、二丁目の有志がランキング付けする恒例イベントである。きっとゲイ界のトレンドが一目でわかるはずだ。
その場で最初に取り上げられたのは、露活だった。世の中には就活、婚活、終活、推し活などいろいろな活動が見受けられるが、これは露出活動の略である。ゲイは本当に頭がおかしくて申し訳ない。
24年1月の産経新聞の記事によると、23年末、公然わいせつの疑いで男6人が摘発された。男らは「露活(ろかつ)」と称し、路上や運動場で撮影した全裸の画像をSNSに投稿していたという。数年前から露活仲間としてX上にて繋がっていたそうで、その中には『アビー・露ード』と称して横断歩道を全裸で横切る写真もあった。警察だけではなくてビートルズマニアにもしこたま怒られてしまえば良いのに、と思う。
ただ、これが2024年を代表するゲイの出来事かというと、躊躇せずにいられない。ゲイ≒露出と思われたら良くない、というのではなく、ゲイ≒露出というのはわりと以前からありきたりだからだ。毎年暖かくなるとどこかでゲイが露出を始め、そしてたまに警察のお世話になる、というのはここ40年ほど日本の各地で見られた光景で、言うなれば単なる風物詩である、違法なだけで。
器物損壊容疑で逮捕された56歳男性へのゲイたちの噂話…昔から有名なハッテン場で男性が犯した大罪
これにちょっと関連するのが読売新聞の報道。24年4月、東京・世田谷の公園で水道の蛇口に肛門をこすりつけたとして、杉並区の自営業男(56)が器物損壊容疑で再逮捕されたかなりハイレベルな罪である。職務質問を受けた際にスマホ内を確認するとその動画が残っていたそうで、警察の仕事もなかなか大変である。