YouTubeやゲームの誘惑に負ける中学受験、原因は親にある!親のエゴで進められた受験、2つのヤバい弊害と無理に合格した子の末路

ここ数年、高まり続ける中学受験の熱。
以前に比べ、中学受験に関する報道や話題を目にする機会が格段に増えた。受験人口の増加に伴い、受験生本人やその親に対するプレッシャーも高まっている。
「受験生とはいえ、まだ生まれて10年程度の小学生に過ぎません。過度なストレスに晒されれば、家庭環境の悪化、集中力の低下、モチベーションの低下という形で返ってきます」
そう語るのは学習塾伸学会代表の菊池洋匡さんだ。
「ストレスを過度に受けている子供は、途中で必ずサインを出しています。しかし、受験で失敗する家庭の多くは、それに気づかない。あるいは見て見ぬふりをします。『無理をさせても6年生2月の受験本番まで乗り切ればいい』というのは典型的な失敗パターンです」
世の中には受験の成功談に溢れているが、むしろ学ぶべきは失敗談だと菊池さん。
「成功談には典型的な“生存者バイアス”がかかっています。上手く行った人のエピソードに過ぎず、再現性がありません。失敗談を学べば、同じ轍を踏まないようにすることができるので、メリットが大きい。特にメンタルの面で言うと、受験生家庭の多くが同じような失敗をしています」
今回は「失敗しない」に焦点を当てて、子供の能力を最大化させる学習法を聞いた。短期集中連載全3回に第1回目ーー。
目次
ストレスの原因は「親」…YouTubeやゲームの誘惑に負ける子の特徴
「子どもが勉強しない」「集中力がもたない」という相談は非常に多いです。こうした状況が発生する背景には、子供を取り巻くストレスが影響しています。
脳は過度なストレスにさらされると、コンディションが悪化し、勉強が手につかなくなります。これによって、集中力や自己コントロール力が下がり、机に向かって勉強をしたり、本を読んだりすることが困難になります。
また、YouTubeやゲームといった誘惑に負けやすくなります。