なぜ三浦友和はゲイには異様に人気なのか…「錦鯉・渡辺隆」が満場一致でイケる!が、GACKT、YOSHIKI、ローランド、キムタクは全NGな深いワケ

近藤真彦、SMAP、嵐、三代目 J Soul Brothers、King & Prince、BTS(防弾少年団)…と女性人気の高いテレビスターが移り変わってきたように、ゲイから支持されるテレビスターも独自の歴史を歩んできた。その変遷をゲイライターのサムソン高橋氏が徹底解説する。みんかぶプレミアム特集「テレビ 終わりの始まり」第3回。
目次
ゲイ受けする元祖テレビスターが「三浦友和」である理由
現在57歳の私は(還暦前になぜこのような原稿を書かねばならないのか)『薔薇族』や『さぶ』など、40~50年前に存在した初期ゲイ雑誌の存在と内容をうっすらと覚えている世代である。当時ゲイの間で圧倒的に人気だった芸能人がいる。誰だとお思いだろうか。
三浦友和だ。
言わずと知れた山口百恵のお相手で、いい年の取り方をして70歳を過ぎた現在も主役から脇役まで幅広く活躍している俳優だが、百恵と結婚するまで当時のゲイ雑誌では妄想記事やら無断転載記事やらがはびこっていたはずだ。
当時から立派なフケデブ専(ズリネタは開高健・中条静雄・藤岡琢也)だった私は、一般的なゲイの好みなどまったく気にしていなかったので、単に芸能人として三浦友和がなぜあんなに人気なのかわからなかった。百恵とのバーターとしか思えなかった。鳥取の小中学生からしたら、芸能界の基準の美男に達していないように見えたのだ。
普通に男前で整ってはいるが、どこか野暮ったくて田舎臭い。当時はもちろん昭和だったのだが、昭和でも三浦友和の存在は少々古く、昭和っぽかったのだ。端的にいって、ちょっとなんかダサい。
ただ、今になって若い頃の三浦友和の写真を見ると、当時の自分では気付かなかったそのゲイ受けポテンシャルに顔面が焼け付きそうだ。先に書いた、野暮ったさ、田舎臭さ、昭和っぽさというエッセンスこそがゲイ受けとして必須項目なのである。「イモっぽい」という昭和期に絶滅した形容詞がゲイ界ではいまだに使われることがあるが、それは大抵が誉め言葉としてである。そういう垢抜けない要素がゲイの萌えポイントとして大切なのだ。