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元電通マン「会食はビジネスを打開する最強の武器だ」飲み会を嫌がる部下をスマートに説得する方法

(c) AdobeStock

「会食なんて、面倒すぎる」。昨今、こんな意識を持つビジネスパーソンも増えている。そんな中で、元電通社員で多くの会食経験を持つ会食専門家/幹事研修講師のyuuu氏は、「会食は最強の武器であり、防御である」と話す。会食の持つ本質的な意義を、「ビジネス会食 完全攻略マニュアル すべての食事会を成功に導く最強の実務メソッド」(ダイヤモンド社)著者のyuuu氏にうかがった。みんかぶプレミアム特集「ズルい出世術」第3回。

note:「若手のうちに絶対身に着けたい「ビジネス会食完全攻略マニュアル」

目次

「博報堂の回し者」と呼ばれた駄目社員

 私は京都の大学院を出た後、電通に就職しました。配属されたのは「メディア担当」。テレビ局や新聞社といったメディア媒体を担当し、電通の中でも会食が多い部署でした。

 電通といえば「陽キャで飲み好きの広告マン」をイメージされる方も多いかもしれませんが、私はそのイメージとは真逆の人間。アルコールも1~2杯が限界です。そんな背景もあり、もともとは会食に対して非常にネガティブなイメージを持っていました。

「会食を開く意味もわからなければ、会食をした結果、何が生まれるのかもわからない。そもそも会食は労働なのか時間外なのかも不明だし、こんなに忙しいのに会食なんて行きたくない」。そんなイメージを持っていたのです。

 一方で入社当初の私は仕事ができず、あるときには重要な社内ファイルを削除してしまったこともありました。ついたあだ名は「博報堂の回し者」。それほど駄目な社員でした。

会食はビジネスを打開し、キャリアにつながるもの

 そんな私に、ある日上司が「担当者を会食に誘って、立て直せ」と指示を出しました。正直に言えば、その指示には抵抗感もありました。ただ別の上司から、「後ろ向きでもいいから取り組んでみることで、道が開けることもある」などと声をかけてもらったこともあり、とりあえずやってみることにしたのです。

 初回の会食は、お世辞にも成功とは言い難いものでした。ただ徐々に、会食は「自分がクライアントをどれだけ大切にしているかを伝える」場であることがわかってきました。そうして想像力を働かせて会食に挑むことで、徐々に会食がスムーズに回せるようになり、仕事もうまくいくようになってきたのです。

 ビジネスにおける会食は、大きくわけると二つの大きな意義があります。一つは「ビジネスにおける打開策になること」。クライアントが意思決定するためには、大前提として先方にとって投資対効果(ROI)が高いことが必要です。

 ただし、ROIだけでビジネスが決まるかと言えば、そうとは限りません。そこには「担当者であるあなたをどれだけ信頼できるか」という精神的つながり、言い換えればエモーショナル・コネクションが重要な役割を果たすのです。

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この記事の著者
yuuu

会食専門家/幹事研修講師。京都大学大学院修了後、新卒で大手広告代理店に入社。入社当時は競合代理店である「博報堂の回し者」と社内で揶揄されるほどの落ちこぼれであったが、先輩の言葉をきっかけに会食に全力で取り組むように。百戦錬磨の会食猛者達に揉まれ、最大28回/月の会食を経験。その苦戦苦闘の末に、すべての会食・食事会を誰もが成功に導くことができる、徹底的に実務に即した体系的な会食ノウハウ=「会食メソッド」を独自に生み出す。会食メソッドをフル活用して社内外の信頼を勝ち得たことで、徐々にビジネス人生が好転。媒体社の新規プロジェクトの立ち上げなど、切望している業務に携わる機会を手にする。その後、自らセッティングした会食をきっかけに、念願のスタートアップ企業に就職。転職後も会食を通じて信頼関係を構築した企業から仕事を受けるなど、会職で人生の起点を創り出した。

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