25年度入試で医学部合格者数を激増させた西日本の中高一貫校3選…ヤンキー御用達学校から急成長し医学部66名合格、全国から秀才を獲得し医学部100名以上合格の名門校はどこだ

医学部人気が高騰し続けている。学歴活動家のじゅそうけん氏によると「中でも西日本においては、従来より医師などの士業信仰が強く、中学受験で名門校に入った家庭は医師が多く、そのまま子供にも医学部に…という再生産パターンが多くみられてきた」という。
そんな、伝統的に医学部志向が強い西日本エリアにおいて、2025年度入試ではどのような中高一貫校が医学部合格実績を上げたのだろうか。じゅそうけん氏が紹介するーー。みんかぶプレミアム特集「医学部受験 完全攻略法」第2回。
目次
25年度入試で医学部合格者数を伸ばした中高一貫校その1…1年間で医学部合格者60人増!東大にも10名合格の名門校
25年度入試で医学部合格者数を伸ばした中高一貫校その1は、滝中高だ。
愛知県北部の江南市に所在する、中高一貫の共学校である。県内のみならず隣接する岐阜県からも優秀層が受験することで知られる。
中学受験においては県内2番手の立ち位置、高校受験市場においては、トップ公立校の滑り止めと言うイメージで、トップ校に届かなかった生徒が多いのも特徴だ。
そんな本校は例年優れた実績を残していたが、2025年度入試では昨年から60名増の156名で、医学部合格者数全国2位にランクインした。他にも東大に10名、京大に16名合格している。
医学部志望者が約4分の1。東海圏の医療を支える学校
本校は、保護者が医師という生徒が多く、一学年約350人のうち約4分の1近くの生徒が医学部を志望している、といわれる。
近年は『医学部に強い高校』というイメージが定着し、入学時から医学部志望という学生も多い。
特徴的なのは、理系コースの中でも「医・歯・薬系コース」と「理・工・農系コース」に分かれており、志望学部に合わせた対策が可能になる点だ。
医歯薬系コースではホームルームの時間に医療問題についての討論を行うこともあるといい、志望分野に合わせたイベントも催される。
また、医学部志望者を対象に、年に約20回ほど実施する「小論文指導」は、河合塾の講師が行う。予備校との連携も行いながら、生徒の実力を着実に伸ばしていくのだ。
今後も東海圏の医学部に生徒を大量出荷し、東海圏の医療を支えていく存在となっていくだろう。