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「早稲田VS慶應どっち?」ダブル合格で「早稲田」圧勝、ライバル校の逆転はなぜ起きたのか

(c) AdobeStock

「早稲田と慶應、両方受かったらどちらに行く?」

 この問いに対する答えは、長らく決まっていた。慶應義塾大学である。慶應がSFCを開設した1990年代から30年余り慶應優位の時代が続き、受験生・保護者・学校・受験業界から早稲田は格下と位置づけられてきた。

 ところが2025年、この常識を覆す歴史的な出来事が起きた。両校に合格した受験生に対する調査で、進学先として早稲田が慶應の上位に立ったのだ。

「これは単なる一時的な人気の浮き沈みではありません。背景には早稲田の大胆な入試改革があります」

 そう語るのは、東進ハイスクールを運営するナガセの市村秀二氏だ。戦前から続くライバル校「早稲田と慶應」、その人気の最新事情に迫る。連載全3回の第1回。

目次

早稲田56.2%・慶應43.8%

 当社では2つの大学に合格した受験生に対して、「どちらの大学に進学したか」というダブル合格進学先調査を2018年から始めました。

 調査を始めた当初は、慶應に進学した生徒が71.5%、早稲田は28.5%にとどまりました。まさに慶應の圧勝でした。

 また、商学部同士、法学部同士、政治経済学部と経済学部など同領域の学部で比較した調査では、早稲田対慶應で早稲田が1勝8敗と慶應に大差をつけられていたのです。

 当社がデータを取り始めたのは2018年からですが、それ以前も肌感覚として慶應優位が続いていました。慶應のほうが東京大学や一橋大学などトップレベルの国立大学の併願者が多く、また就職力や大学のブランドも先行していた印象があります。それが年を追うごとに早稲田が追い上げ、ついに2025年度入試で逆転をしたのです。

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この記事の著者
市村秀二

市村秀二(いちむらしゅうじ) 株式会社ナガセ、常務執行役員・広報部長。 1962年茨城県水戸市出身、1986年大学卒業後、株式会社ナガセ入社 東進ハイスクール校舎、本部勤務を経て、2003年広報部長。2017年より現職。

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