配当だけで280万円! 逆境相場の最強日本株17銘柄…スーパー投資家が指南する「ほったらかし」投資ガイド

本稿で紹介している銘柄:INPEX(1605)、JT(2914)、花王(4452)、アステラス(4503)、大塚製薬(4578)、ブリヂストン(5108)、コマツ(6301)、クボタ(6326)、伊藤忠商事(8001)、三井物産(8031)、三菱商事(8058)、三菱UFJフィナンシャルG(8306)、三井住友フィナンシャルG(8316)、日本取引所G(8697)、東京海上H(8766)、NTT(9432)、KDDI(9433)
手間をかけずに誰もが株式投資で資産形成を目指すことができる「ほったらかし投資」。その投資対象として、多くの専門家が挙げるのは「全世界株式」や「S&P500」などに連動したインデックス投信だ。だが、人気ブロガー、長期株式投資さんは日本株の個別銘柄への投資でも、やり方さえ間違えなければ「ほったらかし投資」は十分可能だという。みんかぶプレミアム特集「ほったらかし爆上げ投資」第4回では、彼の実践する高配当投資を伝える。
目次
ジェレミー・シーゲル「株式投資の未来」で長期投資の素晴らしさに覚醒
2004年に日本株への投資を始めて、20年近くになります。4月からは長年のサラリーマン生活に終止符を打ち、「長期株式投資による資産形成」をテーマとしたオンライン・スクールをスタートしたばかりです。そんな私ですが、リーマン・ショックの頃までは相場のいい時は資産が増え、悪い時には苦しむという、多くの個人投資家の皆さんと同様の、勝ったり負けたりのパフォーマンスでした。転機となったのは2010年、つまりリーマン・ショックの影響で相場がかつてないほどに冷え込んでいた時に出会った、一つの書籍です。株式投資研究の世界的権威、ジェレミー・シーゲル教授が著した「株式投資の未来」を読んで衝撃を受けたのです。
それ以来、私は彼の提唱する長期的にリターンが高いセクターを中心に、高配当銘柄への投資という現在の手法に切り替えるとともに、ブログを通して自分の売買履歴のすべてを公開。今ではツイッターのフォロワーが10万人以上に達し、総資産額が1億円超、昨年、2022年は配当収入だけで280万円を超えるようになりました。この経験をなんとか皆さんに役立ててもらいたいと思っています。
さて、今回のテーマ「ほったらかし投資」というと、皆さんまず、米国株などのインデックス投資を連想すると思います。私も基本的には、長期保有、分散、積み立てという投資の考え方は賛成ですし、その意味ではインデックスの積み立て投信は王道だと思います。ただ、個人的にはインデックス投信だけでは、株式投資の知識を身に付けることにはならない、株式投資の醍醐味を感じることができないのではないかと考える部分もあるんです。だから、長期投資での資産形成という目的は同じですが、私としては多くの人が勧めるインデックス投資ではなく、日本株、それも高配当の個別銘柄を中心とした投資を継続してきたのです。