魂を揺さぶるバフェットの金言集…注目17銘柄、長期株式投資「総合商社株はまだまだ上がる」「日本人は日本株を過小評価している」

本稿で紹介している銘柄:三菱商事(8058)、三井物産(8031)、伊藤忠商事(8001)、三菱UFJFG(8306)、三井住友FG(8316)、みずほFG(8411)、東京海上H(8766)、SOMPOホールディングス(8630)、MS&ADホールディングス(8725)、本田技研工業(7267)、INPEX(1605)、JT(2914)、花王(4452)、アステラス(4503)、大塚製薬(4578)、ブリヂストン(5108)、コマツ(6301)、クボタ(6326)、日本取引所G(8697)、NTT(9432)、KDDI(9433)
ウォーレン・バフェットの来日。それを最も喜んでいるのは、日本株の個人投資家かもしれない。特にバフェットの存在や投資哲学に影響を受け、同じように長期投資を実践している個人投資家ならなおさらだろう。みんかぶプレミアム特集「バフェット 独占質問」第4回では、日本株の割安高配当株投資で年間配当280万円超を実現している人気投資ブロガー、長期株式投資さんに、バフェット来日の意義と日本株への影響を語ってもらった。
目次
投資の本質、原理原則を教えてくれたWバフェット
私はこれまでの20年弱の投資人生で、W. バフェットから多くのことを学んできました。何と言っても彼のことを尊敬するのは、「私欲の無さ」です。1958年に3万1500ドルで買ったオマハの自宅にいまでも住み続け、バークシャー・ハサウェイ会長としての報酬も10万ドルで固定され、贅沢(ぜいたく)を嫌い、質素な生活を続けている。投資で大きなリターンを得ることは得意ですが、個人としてはお金に執着せず、ひけらかすこともしない。なんとも日本人の琴線に触れる人物像ではないでしょうか。
投資哲学に関しては、さまざまな格言が世に紹介されていますが、その中で私が強く感じるのは、あえて数字について言及しないということです。一般的な投資家は、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった指標を最初に持ち出して、数字を使って投資対象を分析しようとしますが、バフェットの口からは、まず数字は出てこない。彼の格言に「ビジネスが良ければ、株価は自ずとそれを反映する」という言葉がありますが、彼が重視するのは数字や指標より、事業そのもの。まず事業の中身が第一で、数字は後からついてくる、という発想なんです。
バフェット格言を挙げ出すときりがありません。その中に「今日誰かが木陰で休むことができるのは、遠い昔、誰かが木を植えてくれたから」という言葉があって、投資とは直接関係ないかもしれないけど、これなどは彼の人柄を表す言葉だなあと思います。あと「リスクとは、自分が何をやっているのかわからない時に起こるもの」は、彼の投資ポリシーとして知られている、理解できないものには投資をしてはいけない、という考えを伝えたものですし「並外れた結果を出すのに、並外れた努力はいらない」は、日々の積み上げの大切さを説いたものです。