元機関投資家が”上がる株”を見つけ出す時に必ずチェックする3つの情報源…投資法も3つにフォーカス

機関投資家の「上原@株式投資家」氏。(X:@uehara_sato4)外資系金融の日本株アナリスト、外資系ファンドのファンドマネージャーの経験を活かし、年率30%のリターンの実績を誇る。
第1回では、上原氏が行う投資の仕方や、投資する際のポリシーをお伝えした。第2回である今回は「どうやって買う株の銘柄を選んでいるのか」について伺った。
目次
年率30%のリターンを生むGARP投資・高配当株投資・決算プレイ
―――GARP投資、高配当株投資、そして決算プレーを中心に投資されていますよね。なぜこの3つにフォーカスしているのですか?
少し説明させていただくと、GARP投資とは「成長していく会社を適正価格で、できるだけ安く買おう」という投資手法のことです。機関投資家の中でも主流となっている人気な手法だと思います。
他の投資手法との比較では、バリュー株投資は割安な株価がいつまでも割安なままで、ずっと株価が上がらないことがあります。グロース株投資は企業の成長性を見極める目が必要ですし、割高な価格で高値掴みしてしまうリスクもあります。
これらに比べてGARP投資は、成長企業を割安に買う手法となっているので、企業利益の成長と割安感の解消という2つのドライバーから値上がり益を得ることができます。バリュー株投資とグロース株投資のいいとこどりをしたような、バランスが良い投資手法となっています。
―――高配当株投資はいかがでしょうか?
高配当株投資は、配当の成長が見込めてなおかつ配当利回りが高い会社を選んで投資しています。変動が激しい利益に比べると配当は安定していますし、最近は株主還元を積極的に行う企業も増えているので、高配当株投資は安定して勝ちやすい投資手法です。
そのかわり、高配当株投資の最大のリスクは減配なので、減配リスクが低い会社を選ぶことを心がけつつも、万が一減配された場合はすぐに損切りを行うようにしています。
―――決算プレーはいかがでしょうか?