プロポーカープレイヤー投資家が本気で期待している「2つの業界」…上場鉄道会社は“不動産銘柄”でもある

本稿で紹介している個別銘柄:三菱地所(8802)、三井不動産(8801)、JR東日本(9020)、JR西日本(9021)、JR東海(9022)、JR九州(9142)
プロポーカープレイヤーとして活躍する木原直哉氏は、9月末に『「確率思考」で市場を制する最強の投資術』(エミン・ユルマズ氏との共著)を出版するなど専業投資家並みの知識を兼ね備えており、昨年の利益は、プロのポーカープレイヤーで上げた最高年収を超えた。全3回にわたっておくるインタビューの最終回は木原氏が上昇すると期待している銘柄・投資についての考え方を聞いた。
目次
注目する2つのセクターは「不動産」「インバウンド」
ーー木原さんが今後の国内株式市場についてどのように見ているか教えてください。
常に株式投資を続けるスタンスではいるのですが、私は基本的に「先々の予想はしない」という立場を守っています。
ーーそれでは注目しているセクターなどはありますか?
小さい銘柄が投資の中心であるため個別銘柄に言及はしたくないですが、注目しているセクターのお話ならできます。注目セクターは以下の2つです。
- 不動産
- インバウンド
不動産といっても首都圏、大阪、名古屋などの都市圏の不動産です。都市圏の不動産価格の上昇は続いています。それに伴い都市圏の不動産関連銘柄は、今後も上昇が期待できるのではないでしょうか。
次にインバウンドですが、こちらは若干注意が必要です。円安が7月にピークアウトした形となっており、外国人観光客にとって日本の製品やサービスの割安感が一服した可能性があります。このため、外国人観光客向けの高額の商品やサービスは売れなくなる可能性があります。
円高の中でも価値を提供する企業に注目
ーーインバウンド消費=高額消費、というイメージが一般的にはありますよね。