資産3億円の敏腕個人投資家による至極の投資ルール…「レバレッジをかける場合は〇倍まで」その理由とは

今回が3度目のインタビューとなる個人投資家資家kenmo(X:@kenmokenmo)氏。2024年には、資産を約3億円にまで伸ばしており、その運用方法にさらに磨きがかかっている。氏は、投資候補を見つけた後、また投資を行った後、実際にどのように売買を行っているのだろうか。
目次
カタリスト投資家による「IR資料の見方のコツ」
ーー前回は、「増収傾向で1年以内にカタリストが見込める銘柄に投資する」という投資戦略をうかがいました。次は具体的な投資方法について教えてください。IR資料の見方のコツはありますか?
IR動画やIR記事には多くの種類があります。私は説明会の書き起こしでも良いのですが、投資家などとの質疑応答がある説明会を重視しています。逆に社長に対する単なるインタビュー記事はそれほど参考にしていません。また、IRでも社長が一方的に話をしているものも避けています。質疑応答の部分で、自分の知りたい内容が分かることが多いですね。質問者の見方が参考になることも少なくありません。
ーー「コレだ!」という銘柄を見つけたらすぐに投資しますか?
すぐに100株~1000株程度投資して様子を見ます。その後、調べていく中でより今後の変化の幅が大きいと思えばどんどん買っていきます。ですが調べていく中で大体は想定が間違っていたことに気が付きますので、その時点で撤退となります。また、買ったものの含み損が拡大していく場合はエントリータイミングが間違っていますのでその場合も一旦は損切りします。
カタリスト投資を行う際の買い方と売り方
ーー損切りした銘柄を再び買うことはあるのでしょうか?
1度買った銘柄は覚えているものです。投資候補先リストを詳しく作っているわけではありませんが、一度買って損切りした銘柄はその投資候補先リストに入れます。そして、決算のタイミング等で定期的に状況を確認していきます。すると、その後さらに状況がよくなっているにも関わらず、株価が下落して割安になっているといった変化がしばしばあります。そのタイミングで本格的な投資を行うことが多いですね。
ーー100株買った後にジリジリ上がって行く場合、どのタイミングで買い増しをされますか?
実はジリ高銘柄の扱いが難しく、サブ口座に移して100株保有でそのまま保有を続けるだけです。最初の段階では下がるほうがありがたいですね。ただ、ジリジリ上がっていくということは他にも買いたい人がいるということなので、他のプレイヤーが何故買っているのか、さらに深堀して確度が高まれば、最初に買ったより高い値段でも買い増しすることはあります。
銘柄保有期間は「半年」が目処
ーー投資銘柄はどのように利益を確定させるのでしょうか?
具体的な利確指標はありません。次の投資アイディアや銘柄が出てきたら、今後の上昇幅が小さそうな銘柄から売っていきます。銘柄を乗り換えるイメージですね。