元50億円ディーラー!株式投資歴35年のプロが注目するセクター3選「テレビ局の保有資産は潤沢」中居正広問題の影響は

本稿で紹介している個別銘柄:中国電力(9504)、TBSホールディングス(9401)、テレビ東京ホールディングス(9413)、日本テレビホールディングス(9404)、東京ガス(9531)
証券ディーラーとして50億円の利益を上げた経験を持ち、今は個人投資家として株の魅力を広める活動に従事されているたけぞう氏。株式投資歴35年、相場のプロである同氏に全3回にわたりインタビュー。最終回は注目しているセクターと銘柄、そして「投資を行っている人に伝えたいこと」を語ってくれた。
目次
日経平均株価が2万円の時代とはまったく違う
――2025年の相場展望について、たけぞうさんがお持ちのイメージをお聞かせください。
ここまでの株式市場は相場環境が良く、右肩上がりの展開でした。特にアメリカはその傾向が強く、史上最高値の更新が続いてきました。しかし、これが永遠に続くわけではないことは、言うまでもないと思います。どこかの時点で調整が入ることは考えておかなければなりません。
――ボラティリティも高い相場環境です。
日経平均株価にしても、4万円台があったかと思えば3万1,000円もあったという、乱高下でしたね。アルゴリズム取引の影響もあって、ボラティリティが高い相場であるという傾向は2025年も同様でしょう。日経平均株価が2万円という時代とはまったく違うんだと認識して、2024年に起きたようなことを想定しながらやっていくことが大事です。
アメリカ市場は今後4年間は安定の見込み
――日本株の乱高下が目立った2024年でしたが、アメリカも同様でしょうか。
これだけ株価が高くなってくると、値幅も大きくなります。そのことは日本もアメリカも同じです。トランプ氏の中国関税に関する発言のように、相場を大きく動かすような材料が今年もどんどん出てくるはずです。それが何かは今の段階では分かりませんが、備えておく必要性は高いでしょうね。
――アメリカの株式市場ではやはり、トランプ氏による嵐のようなものがあるということでしょうか。
トランプ氏はアメリカ・ファーストでアメリカの経済にメリットとなるような政策に重点を置いています。このことを考えるとアメリカは今後4年間はむしろ安定しそうだと思っています。逆に不安定なのが日本です。アメリカと比較して日本の政治が不安定だと、日本株には強気になりにくいと感じます。
中居正広問題は影響受けず…テレビ局は「土地持ち企業」で安定
――それでは、たけぞうさんが注目されているセクターや銘柄を教えていただけますでしょうか。
それでは、3つ紹介しますね。