億り人ゲーム投資家が指南する「最強ゲーム銘柄」の見つけ方…あと十数年で100兆円産業に成長する

2024年の株式市場は、日経平均株価とダウ平均株価がともに史上最高値を記録した一方で、8月には令和のブラックマンデーもあり、特に後半は波乱の展開となった。
そんな中、日本政府は2024年6月にアニメやゲームなどのクールジャパン関連分野を「基幹産業」と位置づけ、海外展開を推進する方針を明記した。ついに国策となったゲームセクターの今後の動向とは…?
今回は、ゲーム株投資のエキスパートであるゆず氏に、ゲーム株の魅力と特徴について伺った。みんかぶプレミアム特集「2025年、世界一わかりやすい億万長者になる爆速最適解」全2回の第2回ーー。
※2025年1月14日取材
目次
2037年のゲーム市場、110〜120兆円の巨大産業へと成長します
ーーゲーム株投資のエキスパートであるゆずさんに、改めてゲーム株の特徴についてお聞きしたいです。
直近7年間(2017〜2024年)を振り返ると、ゲーム株は235.2%の上昇率を記録し、全体平均で3.35倍の増加となりました。同期間の日経平均の上昇率は75.2%、TOPIXは53.2%の上昇率でした。ゲーム関連株はTOPIXの4倍以上上昇しており、投資対象として非常に高い運用益を得られるセクターであったと言えます。
「ゲーム関連株は買われ過ぎなのか?」という疑問があるかもしれませんが、ゲーム市場の規模も、この期間中に2倍から3倍と同様の成長を遂げています。ですから、ゲーム関連株も市場規模に合わせて買われているのです。
さらに、米国の調査会社の分析によると、2030年までにゲーム市場規模は最大で95兆円になるとされ、2023年時点の20兆円から3倍ほど拡大する見込みです。個人的にはここまでの急速な拡大は期待していませんが、2037年までに110〜120兆円にまで拡大すると言われていますので、まだまだ成長過程と言えるでしょう。
加えて、この7年間でゲーム関連株の株価は、ゲーム市場の成長と同じペースで上昇しています。ゲーム関連株はメガトレンドとして高い成長を遂げているセクターですが、買われ過ぎた時期もあれば、指数と同程度のパフォーマンスだった時期もあります。
例えば、2020年のコロナ禍における巣籠もり需要では50%上昇しました。また、2024年にIPやコンテンツ株が注目された際にも同様に50%上がり、それ以外の年は指数と同程度の上昇でした。
ーー2025年に入ってからゲーム株が少し軟調なように感じますが、その要因は何でしょうか?
米国の金利が急激に上昇していることにあるのかなと。現在、米国の金利は4.7〜4.8%程度で、ここ数年で最高値となっています。そのため、日本の株式市場、なかでもグロース株に影響がでていて、資金が流出して急激な巻き戻しが発生しています。また、2024年の好調を受けて、反動安(利益確定売り)が発生しているのも一因です。
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ーーしばらくは、ゲーム株にとっては芳しくない状態が続くということでしょうか?