資産10億円投資家「トランプの保護主義で、逆に強い展開になる」注目セクターと5つの銘柄「買われる流れが生まれている」

本稿で紹介している個別銘柄:ツカダ・グローバルホールディング(2418)、ベルーナ (9997)、SBIリーシングサービス(5834)、SBIホールディングス(8473)、フレクト(4414)
政治と外交に相場が踊らされている。資産10億円投資家・DAIBOUCHOU氏は「トランプの保護主義で、逆に強い展開になる」という。相場観と注目5銘柄、セクターをあわせて聞いたーー。みんかぶプレミアム特集「トランプ関税「攻略」投資術」第2回。
目次
トランプの保護主義で日本の輸出企業は苦境に立たされる…相場全体で小型株、バリュー株が強い展開に
トランプ大統領の保護主義的な貿易政策のため、日本の輸出企業は厳しい状況に直面しています。この環境下では内需やディフェンシブ銘柄が有利となってくるでしょう。こうした銘柄は小型株に多く見られます。
過去2年ほど大型株優位の相場が続いていましたが、現在は小型株が割安な水準まで下落していたため、小型株が人気になり、買われる流れが生まれています。つまり今は、相場全体でバリュー株が強い展開となっています。
さらにそこに追い風となっているのは、東証が上場維持基準を厳格化し、IR活動の充実や収益性の向上といった上場企業としての課題を提示していることです。この結果、上場を維持するメリットが薄い企業が非公開化するケースも出てきました。
また、株価が振るわずPBRが1倍を割り込んでいたり、利益に比べてPERが低いといったバリュー株がTOBやMBOの対象になりやすくなっています。非常に有利な条件でバリュー株が買収できる状況になっているためです。
日経平均株価は苦戦しています。これは半導体関連銘柄が買われていた反動だと見ており、現在の低調の要因は、設備投資などが一時的に落ち着いているからだと私はみています。
10億円投資家が注目する5銘柄…ホテル、金融、ITに注目
続いて、私が注目する5つの銘柄をご紹介します。