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「内需シフトの年に注目すべきはコレだ!」投資歴30年の著名投資家が熱視線を送る銘柄4選

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:神戸物産(3038)、パルグループホールディングス(2726)、ワークマン(7564)、サンリオ(8136)

 株式投資歴30年を誇り、理論株価を用いた分析で多くの個人投資家に影響を与えてきた、はっしゃん@株Biz(@trader_hashang)さん。激動の2025年、これから注目すべき銘柄などを伺いました。

 みんかぶプレミアム特集「どうする?下半期の攻め方」第2回。

(5月27日取材)

目次

トランプ大統領の任期中は輸出企業に厳しい局面

ーーまずは、昨年と今年上半期の相場を振り返っていただけますか?

 昨年の最大のトピックスは、ついに日銀がマイナス金利を解除して、金利のある時代に入ったという点だと思います。それに伴って歴史的な円安も円高にシフトしました。

 これは要するに、日本だけが世界の金融政策の流れから取り残されていて、結果的に円安が進まざるを得なかった。その結果、日本もマイナス金利をやめて、金利のある“普通の国”へと変革していく必要に迫られたということです。20〜30年にわたる長期の構造転換が始まったと解釈しています。

 今年に関してはトランプ大統領の発言で、マーケットが一喜一憂します。トランプ大統領の発言が“かく乱要因”になっている印象です。

ーー警戒されているポイントはどこでしょうか?

 トランプ大統領は「米国第一主義」で、各国に対して関税をかけ、米国国内だけで完結する産業構造を目指しています。兵器も自動車も鉄鋼も、外需に頼らず自国でまかなうという発想です。

 そのため、少なくとも彼が大統領の4年間は、日本の輸出企業には厳しい局面が続くと思います。関税などで利益を削らざるを得ない展開になる可能性が高いと言えるでしょう。

 しかし、最終的には、それが米国自身にとってもマイナスになると私は考えています。国民にとっても負担になりますし、その間に中国やロシアが有利になる構図もあります。

 私はまずは1年間様子を見て、中間選挙の行方を静観するつもりです。しばらくは“仕方がない時期”と言えるかもしれません。

ーーこのような相場ではどのように「守り」を固めれば良いと思いますか?

 私は基本的に“キャッシュ50%”の守備的なポジションを維持しています。暴落が起きた時のための待機資金ですね。これは長期投資をしている方にはいつもおすすめしているスタンスです。

 中にはレバレッジをかけて2倍で運用しているような方もいますが、それに比べると、リスク管理を重視した保守的なポジションだと思っています。

ーーたとえば、大暴落が起きたとき、自分の保有銘柄がマイナスになったら損切りされますか?

 含み損になれば無条件で損切りですが、それ以外は暴落の“最中”では切りません。私は長期投資なので暴落局面になったとしても、それまでの間に含み益が積み上がって安全圏になっている銘柄が多いんです。だから、暴落時はむしろ安く買い増すことができるチャンスとも考えています。

 ただし、コロナのように暴落でそれまでの前提条件が変わってしまうことがあります。その結果、将来的に業績的に危ういと判断したら、たとえ大暴落中でも切ります。そこはケースバイケースですね。

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