投資で失敗する人の超残念なたった1つの共通点とは…暴落時の「買い増しチャンス」を逃すな

専門学校講師からEC事業での起業を経て、投資家へと転身した異色の経歴を持つライオン兄さん(X:@okane_315)氏。SNS総フォロワー54万人超の同氏に、守りのインデックス投資と攻めの個別株投資を組み合わせる「両利きの投資術」から、暴落時にも冷静さを失わないための具体的なルール、そして新NISA時代を勝ち抜くためのポートフォリオ戦略まで、余すところなく語ってもらった。短期連載全4回の第2回。(取材日:6月20日)
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「現金比率は常に〇〇%」守りながら勝つためのキャッシュ戦略
――リスク管理の観点から、現金比率はどれくらいに保つようにしていますか?
これはあくまで目安ですが、私は個人としては現金比率が結構多いほうだと思います。大体30%くらいは常に現金で持っているようにしていますね。
――その比率にしている理由は何でしょうか?
一番は、心穏やかでいられるからです。去年や一昨年のような上げ相場のときは、投資すればするほど資産が増えていくので、気づいたら現金比率がすごく下がってしまうことがあります。その状態で相場がズドンと落ちたとき、何が起きるか。
株が落ちるときというのは、経済状況が悪化するときです。そうなると、本業の収入が止まってしまったり、減ってしまったりするリスクが高まります。コロナのときも、大きなダメージを受けた業界の方がたくさんいらっしゃいました。手元の資金がどんどんなくなっていく中で、リスク資産である株が半値になっている。「待っていれば戻る」と頭では分かっていても、生活のために泣く泣く損切りしないといけなくなる。
気持ちに余裕がないと、投資では負けてしまいます。逆に言えば、相場が暴落して不景気が来たときに、自分自身にその火の粉が降りかかってこなければ、潤沢なキャッシュで割安になった優良資産を買い向かうことができる。攻めにも転じられるわけです。
もちろん、これは私のスタイルです。なるべく多くの資金を市場に投じておいて、落ちたときはひたすら耐えるという方もいらっしゃるでしょう。ただ、私の場合は心穏やかに資産運用をしたい。なので、常に「一番悪い時」を想定して動いています。
投資で絶対に後悔しないための鉄則「資産が半分に…」
――一番悪い時、ですか。
はい。たとえば、インデックスファンドが最大でどれくらい下落するか。最近の例だと30%程度ですが、為替リスクも込みで「最悪、半分になるかもしれない」と考えておく。そして、資産が半分になっても大丈夫なくらいの金額で投資を行う、ということです。
大丈夫というのは、生活に支障が出ないことはもちろん、メンタル的にも大丈夫、ということです。生活はできても、大きな含み損を抱えていることで心が穏やかでいられない、という状況も避けたい。精神的に揺さぶられない範囲でやる、ということを常に考えています。
暴落時の「買い増しチャンス」を逃さないための現金戦略
――新NISAを始めたばかりの初心者の方も、やはり30%くらいの現金は持っておくべきでしょうか。
それも、その方の年齢や収入、家族構成などの状況によります。ただ、生活に支障が出てしまうレベルまで投資に回してしまうと、いざ買い増したいというチャンスが来たときに買えない、という問題も起こります。メンタル的な意味でも、投資戦略的な意味でも、やはり全額を株にするというのは避けるべきです。
もちろん、まだ若くて、投資に回せるお金が何千万円も銀行に眠っているという状態も、それはそれで機会損失になります。その辺りのバランス調整は非常に難しいですが、基本は余裕資金でやる、という大原則は変わりません。
損失は数百万円 ライオン兄さんが明かす痛恨の失敗
――過去に、現金比率が低くて苦労したご経験はありますか?
ありますね。個別株でフルスイングしたことがありました。自分が買った直後に株価がすごい勢いで下がり始めて、まさに「落ちてくるナイフ」を拾い続けたのですが、一向に戻ってこない。
ずっと塩漬けで耐えていたのですが、結局、別のところでお金が必要になってしまい、現金が大きく減るのを避けるために、泣く泣くその株を損切りしました。そのときは数百万円の損失を出しましたね。その経験があるからこそ、今のスタイルがあるんです。