NVIDIAの次に来るのはこの銘柄だ…「米国株FIRE」を達成した人気投資家が注目する成長株とは

専門学校講師からEC事業での起業を経て、投資家へと転身した異色の経歴を持つライオン兄さん(X:@okane_315)氏。SNS総フォロワー54万人超の同氏に、守りのインデックス投資と攻めの個別株投資を組み合わせる「両利きの投資術」から、暴落時にも冷静さを失わないための具体的なルール、そして新NISA時代を勝ち抜くためのポートフォリオ戦略まで、余すところなく語ってもらった。短期連載全4回の第3回。(取材日:6月20日)
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NVIDIAの次はこれだ! ライオン兄さんが注目する成長株
――NVIDIA以外に、もうひとつ注目銘柄を挙げるとすると何でしょうか?
そうですね、世界の紛争リスクなども高まる中で、軍事関連は注目されていくと考えています。その中で成長力という観点で見ると、「パランティア・テクノロジーズ」は非常に面白い存在だと思っています。
――それはなぜでしょうか?
S&P500採用の大型株の中で、年初来で特に高いパフォーマンスを出している銘柄は、NVIDIAやブロードコムなど、実は限られています。その中でパランティアは、S&P500全体がほぼ横ばいの中で、年初来でおそらく85%くらい上昇しているのではないでしょうか。
今年の1月頃には逆風となるニュースも多く出ましたが、私はむしろそういうときを買い場だと考えて投資しました。やはり「成長力」という点で、パランティアは引き続き注目しています。
一方で、先ほどお話ししたバリュー株の側面で、長期で保有していて良いなと思っている王道銘柄は「JPモルガン・チェース」ですね。トランプ政権の今後の政策次第では、規制緩和というテーマで金融セクターが注目される可能性があります。それにJPモルガンは、そうした政治的なテーマとは関係なく、長期的に素晴らしい成長を遂げ、安定して配当も出してくれているので、個人的に好きな銘柄です。
人気投資家がたどり着いた、資産を最大化する究極にシンプルな「売却」哲学
――成長株とバリュー株を組み合わせたポートフォリオ、非常に参考になります。それらの保有株は、どのようなタイミングで売却(リバランス)するのでしょうか。
基本的には、なるべく売却はせずにリバランスするようにしています。つまり、現金を追加投資することで比率を調整する形です。たとえば、最近だとエネルギーセクターがそれまで大きく下がっていたので、ポートフォリオ内での比率が低下していました。そこで、エネルギー株を買い増して比率を戻す、といった具合です。
ただ、例外もあります。ひとつは、短期的に上がりすぎたときです。「さすがにこれは加熱しすぎだろう」と感じたときは、一旦売却して利益を確定させます。その後、また適正な価格まで調整すれば、同じ銘柄を買い直すこともあります。
もうひとつは、相場の状況とはまったく関係なく、自分自身のライフプラン上で現金が必要になったときです。たとえば、税金の支払いや引っ越しなどですね。売らなければいけない理由があるときが、売り時。それ以外は、売る必要がないなら売らないほうが良い、というのが私の考えです。