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揺れる政治、そして相場・・・資産2億円超の“予想しない投資家”が教える厳選銘柄を公開

桶井道
(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:ユニ・チャーム(8113)、味の素(2802)、東宝(9602)、オリックス(8591)

 47歳で億り人になった桶井道|おけいどん(@okeydon)さん。資産2.1億円と年間配当250万円を築き上げ、現在は単行本や連載による情報発信を通じて投資の魅力を広めています。

 新刊の投資小説『時をかける貯金ゼロおじさん 35年前に戻った僕が投資でゆっくり「億り人」になる話』(KADOKAWA)は、途中まで笑って最後は泣けて、投資の基礎や本質が学べると好評です。

  今回は、桶井道さんが今注目している厳選銘柄を教えてもらいました。連載全2回の最終回。

目次

不確実性の時代でも「原点回帰」

ーートランプ関税や政局変動など不確実性が高まる中、投資家としての基本姿勢をどのように構えているかを教えてください。

 トランプ米大統領と戦うような投資はしないこと。トランプ政権中も、トランプ政権後も、需要が伸び続ける業界、成長し続ける企業に長期~超長期投資するのが基本姿勢です。今こそ原点回帰が大切なのではないでしょうか。

ーー相場の変動要因を「予想」ではなく「事後確認」で捉えるとおっしゃっていますが、具体的にどう実践されていますか?

 優良企業を探して買付けリストを作っておき、毎月の投資予算で順番に買っていく。基本的に、相場の動きに左右されることはありません。

ーー今の環境で特に意識しているリスク管理のポイントはありますか?

 株価が高騰している相場で、株価が高騰している銘柄(日本株)を急いで買わないことくらいです。相場には必ず調整局面がありますし、どんな時でも焦りは禁物。「上がっているから早く買わなきゃ」と高値掴みをしてしまうこともあるので、注意が必要です。一方で「押し目待ちに押し目なし」でもありますので、慎重になりすぎてもダメ。私は、ごく簡単なチャート分析や予想PERの推移、中期経営計画の業績目標と現状のギャップなどで判断します。あとは、長年の投資経験からの相場観ですね。

ーー「配当株が心の支えになる」と語られていましたが、こうした局面で配当投資の強みをどう感じていますか?

 株価が下落したら配当金の存在を意識して、株価が上昇したら評価額を意識して、自分の都合のいいように投資を解釈すれば、ラクに長期投資ができます。配当株投資はそれを可能にするのです。もちろん、需要が伸びる分野の優良企業に投資していることが前提です。

下がる銘柄が「かわいい」と感じる理由

ーー短期的な値動きに一喜一憂せず、淡々と投資を続けるコツを教えてください

 銘柄分析して自分の中で納得しておけば、「優良企業だから長期的に株価があがる」と信じることができて、(政治的要因や国際情勢などで)短期的に需給で株価が下がっても、動揺することはまったくありません。

 たとえば、ユニ・チャーム(8113)は株価が低迷していて、日経平均やTOPIXが上昇した日でも株価を下げることがありますが、私は10年後を見ていますので、「かわいい」とすら思いますし、ナンピンしました。

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この記事の著者
桶井道

2020年に47歳で資産1億円+年間配当(手取り・以下同)120万円とともに25年間勤務した会社を退職して自由になる。 それから約5年で資産2.1億円+年間配当250万円(2024年実績)まで成長。投資先は世界各国の高配当株、増配株、ETF、リート、投資信託など幅広く100銘柄以上。 現在は、両親の介護・見守りをしつつ、単行本や連載など投資に関する情報を発信。おけいどん式『「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』(PHP研究所)、『普通の人のための投資 いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)、『時をかける貯金ゼロおじさん 35年前に戻った僕が投資でゆっくり「億り人」になる話』(KADOKAWA)などを出版。

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