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「日米株のハイブリッド投資で勝ち抜け」カリスマ高配当株投資家が教える激動相場の乗り切り方

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:メイシーズ(M)

 物価上昇が続く中、FRBの金利引き下げや日銀の金融政策の動向が株価を左右する鍵になっている。

 今後、日本と米国の株式市場はどのようなシナリオを辿っていくのか。ブログ『なのなのの高配当株 投資メモ』を運営する「なのなの」氏(Xアカウント:@nano_nano2001)に日経平均の見通し、FRB・日銀の金融政策、そしてトランプ関税の今後の影響について話を伺った。インタビュー全3回の最終回。

目次

日経平均PBR1.5倍で警戒も、上値を追う展開に

ーートランプ関税による激動を経て、8月に史上最高値を更新した日経平均ですが、これからも日本株は上がっていくのでしょうか。

 予測するのはとても難しいですが、現在の日経平均のPBRは1.6倍くらいで、過去50年のデータを見ると、1.6倍近くになると調整が入りやすい傾向があります。

 ただ、日本企業のROE向上や、配当を増やす取り組みといった構造改革が評価され、従来の基準を超える可能性もあります。

 外国人投資家の割合が増え、自社株買いが進み、需給面で支えになるでしょう。

 世界経済のリスク許容度に左右されますが、チャンスを逃さないために、余剰資金を確保しつつ、少しずつ投資ポジションを築くアプローチが賢明だと思います。

 地政学的な不透明要素も考えると、8月の高値更新はこうした変化の証拠です。

 周りからの「いつ売買したらよいの?」といった相談も増えていますが、市場の先行きは読み切れないので、私は一括投資を控えてドルコスト平均法をおすすめしています。

 急激な下落と継続的上昇の両方のリスクを念頭に置いた柔軟性が大事だと考えています。歴史的に10月以降は上昇しやすいため、9月末までは静観し、10月から徐々に買い入れていく計画です。年末商戦の季節要因も追い風となり得ます。

ーーキャッシュ比率はどう変化させる予定ですか。

 私のポートフォリオは主に株式中心で、現在キャッシュは6%程度に抑えています。10月以降はもう少しキャッシュ比率を下げる予定です。

 為替変動も考慮し、円安水準(※)でのヘッジあり投資も継続します。こうした調整で、市場のボラティリティ(変動の激しさ)に対応します。

※ドル円150円前後

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この記事の著者
なのなの

投資歴20年以上の兼業投資家。主に日本の高配当株や米国のインデックス投資で、分散投資を実践。関西の大学院を卒業後、プライベートエクイティ投資の会社に9年間勤務し、現在はメーカーで働く。大学1年で投資を始め、最初の6年は損失だったが、高配当株に絞ってからは安定した成果を上げ、2008年以降17年連続で利益を達成。2021年3月に資産1億円を突破し、2025年7月時点で2億1,000万円を保有。著書として『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える「爆配当」株投資』(KADOKAWA)。(@nano_nano2001)

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