“元ネトゲ廃人”資産150億円の凄腕投資家が守り抜いたたった一つのルール…売却直後に株価下落の売り抜けは「ラッキーでもなんでもない」

本稿で紹介している銘柄:ボルテージ(3639)
元手65万円から資産150億円以上を築いた元祖“カリスマ個人投資家”の片山晃氏。実はそんな同氏にも、負けが込んで「この人たちには勝てない」と思った挫折の瞬間があったというから驚きだ。
しかしその挫折を経て投資スタイルを変更したことが、後に資産150億円投資家として個人投資家界に君臨することになる“礎”を築いたのだ。
片山氏が「勝てる投資家」に変わったきっかけと、個人投資家が勝てるようになるための成長のヒントを聞いた。連続インタビュー全2回の1回目。
目次
デイトレで勝てなくなり挫折。そこで方向転換したことが、成長株投資家としてのスタートだった
高校卒業後、しばらくネトゲ廃人として暮らしていましたが、株式投資を題材にしたドラマ『ビッグマネー』に衝撃を受けて、2005年に株式投資を始めました。当時は「投資といえばデイトレ」という印象が強かったこともあり、アルバイトで貯めた元手65万円をデイトレードで増やしていきました。
最初のうちは調子がよく、概ね上手くいって資産が200万円ほどになった2006年12月に会社を辞め、専業投資家になりました。
その後、相場に専念したのがよかったのか、2007年に資産が4倍、つまり1000万円ほどに達しましたが、2007年後半から2008年までの下げ相場で、1年を通じて資産が増えなくなってしまったのです。
短期ではほとんど勝てなくなり、リーマン・ショックもあって相場全体も難しくなってきた実感がありました。