なぜ加害者ばかり擁護…スシペロ問題、少年側の衝撃反論「なぜ全ボトル入れ替えた」「売り上げ減は競合要因も」

日本中に議論を巻き起こした回転ずしでのテロ動画問題。被害者であるスシロー側はしょうゆボトルを舐め回すなどした少年に対して6700万円の損害賠償請求をした。そんな中で、少年側の答弁が話題を呼んでいる。「なぜ全ボトルを入れ替えたのか」。少年側がスシローに質問をしたその真意とは……。この問題の取材を続けてきたルポ作家の日野百草氏が問題点を語るーー。
答弁書に記載された言葉
「高校の退学」そして「平穏な生活の阻害」。
いわゆる「ペロペロ少年」「寿司ペロ少年」などと呼ばれる少年側の弁護士は、答弁書にそう記載していた。
2023年1月、岐阜県の少年が友人と回転寿司チェーン大手、スシローの店舗で据え置きの醤油ボトルや未使用の湯飲みを舐め回したり、回転レーン上の寿司にツバをつけたりなどする動画が拡散、これにより全国のスシローおよび経営する「あきんどスシロー」は、その被害と対応に追われた。
その被害と対応、少し長いが、実際に5月9日に開示された「あきんどスシロー」の持株会社である「フードアンドライフカンパニーズ」の『2023年09月期第2四半期決算短信』を引用する。
スシロー「食の安心と安全を脅かす重大な事案である」
「スシロー店舗における迷惑動画がSNSにおいて掲載され、拡散されました。このような行為は、お客さまへ安全・安心な「おすし」を提供する上で、食の安心と安全を脅かす重大な事案であると重く受け止めており、対象店舗において、すべての湯呑の洗浄、しょうゆボトルの入れ替えを実施し、今後の防止策としては、テーブルに備え付けの食器や調味料にご不安をお感じになられた場合の消毒済のものへの交換、全国の郊外型店舗に対してアクリル板の設置の実施などを行っております」