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【場外戦へ!のらえもんvs榊淳司】勝どきパークタワーの完成で湾岸タワマンは終わる…「今が限界ラインだ」と語るワケ

 『NewsPicks』でのタワマン肯定派・のらえもん氏とのバトルが話題を読んだ住宅ジャーナリストの榊淳司氏は、「タワマンは近隣住民にとって迷惑でしかない」と煽る。

 前日に配信した、のらえもん氏の記事とあわせてお届けする。あなたはどっちの記事に共感するか。みんかぶプレミアム特集「バカ正直不動産」第2回。

目次

タワマンはまさに「息の詰まるような」場所

イラスト=フォン・フェルン

 タワマンをいったい誰が喜んで買って住んでいるのか?

 私は2019年に『限界のタワーマンション』(集英社新書)を著した時に調べてみた。明治大学のとある研究室が豊洲のタワマンの住民について調査した報告書が示したのは、彼らの多くは「ニューカマーのプチ成功者」である、という事実だった。

 大学入学時か就職時へ東京にやってきて、そこそこ高い年収を得るようになった人々が、湾岸タワマンの主な購入層なのである。それは最近の傾向である世帯年収が1000万円~1500万円の若いカップルがペアローンで湾岸タワマンを購入している、というマーケティングデータともある程度重なる。彼らは大学受験や社会人生活での厳しい競争を潜り抜けてきただけに、自らの「成功」を誇る意識も強そうだ。

 そんな湾岸タワマンに関して、最近よく話題に登っているのが「階層ヒエラルキー」の問題だ。タワマンは階が上がるほど新築時の販売価格が高くなる。それを基に「高い階に住んでいるほどエライ」という価値観が生まれる。実に単純で子どもじみた発想だが、実際に住んでいる人々にとってはそうでもないらしい。

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この記事の著者
榊淳司

住宅ジャーナリスト。榊マンション市場研究所主宰。1962年、京都府生まれ。同志社大学法学部、慶應義塾大学文学部卒業。1980年代後半のバブル期以降、35年以上にわたってマンション分譲を中心とした不動産業界に関わる。主な著書に『ようこそ、2050年の東京へ 生き残る不動産 廃墟になる不動産』(イースト新書)、『限界のタワーマンション』 (集英社新書)、『すべてのマンションは廃墟になる』 (イースト新書)などがある。

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