「え!納税って個人の自由だったんですか」政治家の裏金無罪 謝ってすむなら税務署要らん…NHK報道「鈴木財務相 納税行うかは議員が判断」

確定申告のシーズンだ。税務署では政治家の裏金問題に対するクレームが多く寄せられているという。そんな中で、NHKニュースが「鈴木財務相 政治資金問題 “納税行うかは議員が判断すべき”」と報じ、物議を呼んでいる。作家で元プレジデント編集長の小倉健一氏が問題点を語るーー。
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NHKニュース「鈴木財務相 政治資金問題 “納税行うかは議員が判断すべき”」
GDPは他国に抜かれる一方であるにもかかわらず、世界でも最高クラスの議員報酬を受け取っている日本の国会議員。そこに政党助成金が加わって、今回、さらには裏金までつくっていたことがわかった。こんなやりたい放題に国民は激しく怒っている。
例えば、シンガー・ソングライターでタレント「ヒャダイン」こと前山田健一氏は2月23日にX上で、NHKニュース「鈴木財務相 政治資金問題 “納税行うかは議員が判断すべき”」(2月22日)の記事を引用し、「え!納税って個人の自由だったんですか日本」と皮肉めいた投稿をしている。
このニュースは、2月22日の衆院予算委員会で自民党の派閥の政治資金問題を巡り、政治資金収支報告書に不記載だった収入の税務上の扱いについて、鈴木俊一財務相が「政治活動に使わずに残った所得で控除しきれない部分があると議員みずからが判断した場合、納税する可能性はある」と述べたことを報じている。
岸田首相の裏金問題の「さておく」とはなんぞ
これまでも鈴木大臣は、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、パーティー収入の還流分を政治資金収支報告書に記載していなかった議員は納税すべきだとの野党の要求に対し「党の立場を見守る」と語ってきた。