「日経平均4万円」を3年前に預言した村上世彰「今が投資のチャンス!日本株は大復活する」

日経平均4万円をついに突破した。これからは日本株投資家にとって未知の世界になる。そんな中で3年前に日経平均4万円を予言した人がいた。それが伝説的投資家の村上世彰氏である。当時村上氏のインタビューを掲載した経済誌プレジデントの編集長だった小倉健一氏が語るーー。
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コロナで痛み切っていた日本で株価上昇
日経平均が4万円を突破、市場最高値を更新した。1989年12月29日に記録されたバブル経済の頂点に達した水準にまで戻ったことは、多くの人々に驚きを与えたことだろう。日本経済は、バブル崩壊やリーマンショックといった経済危機を経て、「失われた30年」などと形容されてきたように長期にわたって低迷をつづけてきた。
3年前、私が経済誌プレジデントの編集長をしていたときに、「日経平均4万円の時代がくる」とインタビュー(2021年2月12日)で語ったのが、投資家の村上世彰氏だ。当時はコロナ禍の真っ最中で、実体経済は痛みきっていたにもかかわらず、株価が上昇している局面であった。村上氏は当時の状況について<新型コロナウイルスで打撃を受けた経済を救うため、政府は金融緩和を行いマネーサプライを増やしました。マネーサプライが増えると機関投資家は余剰資金を投資に回さざるをえず、また個人投資家においても余ったお金を消費より投資に回す人が多かったため、株価が上がったというわけです><日経平均株価が4万円台になる可能性があると思っています。/新型コロナのワクチンがある程度普及し、実体経済が回るようになれば、景気は爆発的によくなるでしょう。その頃には政府はマネーサプライを引き締めて、バブルのときのようなことが起きないようにしなければなりません>と解説していた。
デービッド・アトキンソン氏は見誤った
村上氏は、2021年にも日経平均が4万円台になる可能性を指摘していたわけだが、それから遅れること3年かかって、やっと4万円台に到達したことになる。