ポスト川勝!静岡県知事にゴン中山、徳川家広の声…差別発言、リニア問題の払拭期待『絶対に負けられない戦い』なのは誰か

数々の舌禍で辞任表明に追い込まれた静岡県の川勝平太知事の後任選びが注目されている。”火中の栗”は誰が拾うことになるのか。政界事情に通じる経済アナリストの佐藤健太氏は「『ポスト川勝』は、『ポスト岸田』につながる」と見る。はたして、そのワケは―。
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「第一次産業をバカにしているのか」「お前はそんなに偉いのか」
「毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的に皆さま方は頭脳・知性の高い方たちです」。新年度がスタートした4月1日から、問題発言が多いことで知られる川勝氏は“超特急”ぶりを見せつけた。静岡県の新人職員への訓示でいきなり「職業差別」と受け取れる言葉を発したのだ。川勝氏は一部がマスコミに切り取られたことが問題であるかのような姿勢を示したが、全体を聞いても不適切であるのは間違いない。
たしかに県職員となる人は学力が高く、成績も優秀なのかもしれない。だが、野菜の生産・販売者や酪農家、製造業に携わる人々がそれよりも劣るという根拠はない。農業だけを見ても、静岡県は産出額が全国15位(2022年)で農家は約5万戸も存在する。県民から選ばれた知事が一方的に職業を知性で語るのだから、辞職すべきなのは当然だろう。静岡県には「第一次産業をバカにしているのか」「お前はそんなに偉いのか」などの批判が殺到した。