大阪観光局長「キャバクラを訪日客に紹介」安心安全の確認が条件、飛田新地も…ぶっ飛び大阪インバウンド新戦略
コロナ禍で大打撃をくらった大阪観光。しかし、復活の兆しを見せている。「コロナ前より盛り上げる」ため、この冬の期間に大阪観光局は何をしてきたのか。「みんかぶプレミアム:特集『大阪沈没~名古屋に完敗、福岡に抜かれる』」第4回は、溝畑宏大阪観光局長のインタビュー。驚きの新戦略を語る。
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コロナはしんどかったが、全て織り込み済みや
新型コロナウイルスのまん延により、観光業は大打撃を受けました。2019年に1230万人だった大阪のインバウンド観光客がゼロになったのですから、もちろんしんどかったです。が、そもそもサービス業というのはこういった疫病とか、政治的リスク、経済的リスクなどによるダメージを最も受けやすい業界です。当然、コロナは織り込み済みでした。
私たちはこの間、経営者のみなさんを守りながら、反転攻勢する準備をしてきました。出口を見据えながら、機能的・弾力的にいかに道を開いていくか。大阪から、今までにない新しい魅力をいかにして世界に発信していくか、国際競争を勝ち抜いていくか。様々な「弾込め」をする貴重な準備期間を頂いたと私は思っています。ホップ(入国規制の緩和)・ステップ(コロナ前の水準)・ジャンプ(大阪・関西万博、インバウンド大爆発)の軌道を描いて再び盛り上げていきます。
では実際に僕らが何をしてきたのかというと、まず一つはLGBTQ(性的少数者)の受け入れ態勢づくり、高齢者・障碍者の受け入れ態勢づくり、国籍・宗教問わずの受け入れ態勢づくりです。
大阪をLGBTQフレンドリーに…西の2丁目「堂山」への期待
まだまだLGBTQをネガティブに受け止めているエリアは大阪にあるし、トイレの問題もあります。そもそもこの国はLGBTQの方々を受け入れるコンシェルジュがまだありません。だから僕らはこの期間に海外のホテルと連携をとって、受け入れ方などのセミナーを大阪のホテルを対象に開いています。また大阪は2024年のIGLTA(国際LGBTQ+旅行協会)の年次総会の誘致も目指しています。今、スペイン、タイと争奪戦をしていますが、実現すれば、アジア初の快挙になります。そうなれば世界中から大阪にLGBTQやその関係者がやってきて、ドラァグクイーンが大活躍したり、堂山のバーやクラブなども賑わい、活性化されることが予想されます。