竹中平蔵「岸田政権はこのままだともたない」「国の宗教選別、いかがなものか」「菅前総理のスピーチで雰囲気変わった」
政局としてかなり「際どい」状況…政府の統一教会対応に失望
岸田文雄政権の支持率が急落しております。政局としてはかなり「際どい」状況になってきました。
もともと発足以降高い支持率で推移していた岸田政権ではありますが、その理由は「国を二分するような決断をしてこなかったから」などと言われていました。口の悪いジャーナリストが岸田総理のことを「無策無敵」と春ごろに言っていたのを思い出します。
一方で実態のない支持率とは大変もろいものです。一度崩れだすと、一気に急落します。まさに国葬と統一教会問題がその引き金となったわけです。
国葬を決断したのは正しいと思っております。しかし、その後の統一教会問題の対応については見ていられません。もちろん正すべきことは正すべきでしょうが、宗教の選別のようなことを政府がやるのはいかがなものでしょうか。
もともと自民党を支持していない人にとっては、統一教会問題は自民党を叩く格好のネタになったのかもしれません。一方で、毅然とした態度でメディアや野党に挑まず、ただひたすらたじろいでいる政権を見て、与党支持者も失望してしまったようにも思います。
そんな中で、岸田総理は息子の翔太郎氏を首相秘書官に任命しました。握手をしながら、もう片方の手で互いを殴り合うのが政治の世界ですから、腹心の家臣として身内を起用したい気持ちは凄く理解できます。翔太郎氏の政治経験の少なさを指摘する声もありますが、そんなの実際やってみないとわかりません。
ですが……、支持率が低下している中でやるべきことなのかはやや疑問が残ります。
息子の首相秘書官就任への疑問、そして政権の危機
人が責められているときは、何かにつけてみんな責めるものです。息子を秘書にしたのは後継を育てたいという岸田総理の意向があったのかもしれませんが、世襲議員については様々な批判があるのも事実です。この決断はいわゆる「ためにする批判」を招いてしまいました。