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なぜ蓮舫氏はここへきて「都知事候補」となったのか…決断のウラに”以外すぎる次”を見据えた計算「攻撃は強いが、それ以外はできない」

 6月20日告示(7月7日投開票)の次期都知事選に立憲民主党の蓮舫参院議員が出馬することを表明した。いまだ高い人気を誇る現職の小池百合子知事は3選を目指して立候補する方針だが、蓮舫氏は「勝機は今でしょ!」とばかりに直接対決の道を選んだ。その決断の裏には何があるのか。政界事情に通じる経済アナリストの佐藤健太氏は「計算高い蓮舫氏の出馬によって立憲と共産党がフル回転すれば、半世紀ぶりに『革新都政』が誕生する可能性はある」と見る。

目次

今度の都知事選は絶好の好機と見ている

「自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットして欲しい。その先頭に立つのが私の使命だ」。蓮舫氏は5月27日に立憲民主党本部で記者会見を開き、都知事選に出馬する理由を説明した。これまでの知事選でも名前が取り沙汰されてきた蓮舫氏だが、「石橋を叩いて渡るタイプ」(野党議員)ことで知られる本人は固辞を続けてきた。

 だが、今度の都知事選は絶好の好機と見ているようだ。今回のタイミングは「静岡県知事選の結果、目黒の都議補選の結果も大きい」などと野望を隠さない。立憲民主党内には4月の衆院東京15区補選で小池氏が応援した候補が敗れたことを受けて、選挙に強い「小池神話」は崩壊したとの見方が広がる。自民党が政治資金パーティーをめぐる裏金問題で大逆風に遭い、これまで行方を遮ってきた政権与党が動きにくいことも追い風と言える。

171万→67万と、得票数は大幅に落ち込んでいる蓮舫

 蓮舫氏は自らに近い立憲都連の手塚仁雄幹事長と「計算」を繰り返していたとされ、一部には小池都知事と蓮舫氏の出馬を想定した都知事選に関する極秘調査を行い、手応えがあったとの情報もある。ごく限られた人物だけで念入りにシミュレーションを繰り返し、党幹部に意向を伝えたのは4月26日夜だったという。

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この記事の著者
佐藤健太

ライフプランのFP相談サービス『マネーセージ』(https://moneysage.jp)執行役員(CMO)。心理カウンセラー・デジタル×教育アナリスト。社会問題から政治・経済まで幅広いテーマでソーシャルリスニングも用いた分析を行い、各種コンサルティングも担う。様々なメディアでコラムニストとしても活躍している

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