前安芸高田市長・石丸市長、都知事への道「本気で勝つ気ありますか?」…東京をなめるなと投稿した都民ファ幹部へのメッセージ

前広島県安芸高田市の石丸伸二市長が7月に行われる東京都知事選挙(6月20日告示、7月7日投開票)に立候補する意向を表明した。5月17日、石丸氏は記者会見を開き「市長を続けたかったが、優先して取り組まねばならないことがある。それがこのたびの挑戦だ」と都政への意欲を述べている。石丸氏の都知事選挑戦の意向を報じたヤフーニュースの記事には、6000件を超すコメントが書き込まれ、ネットにおける高い関心が伺える。他方、普段ネットに触れない人々にはあまり知られていないのではないかと、挑戦を不安視する声もあった。
今回、石丸氏をインタビューし、政策と勝算を聞いた。連載全4回の最終回。(聞き手・小倉健一)
【動画】「本気で勝つ気ありますか?」前安芸高田市長「石丸伸二」が語る熱すぎる野望…「東京弱体化計画」の具体的中身を語りつくす!
目次
都民ファースト幹部「東京なめるな」はただの誹謗中傷…都合が悪くなったら逃げる政治家が一番ダメ
ーー小池知事を支えている都民ファーストの幹部から、「東京なめるな」という批判があり、それが炎上しました。あなたに対して、そうした感覚を持っている東京都民や議員について、どう思いますか?
(石丸伸二氏)
あれは批判ではなく、単なる罵倒ですね。僕は常々、根拠のない批判は誹謗中傷でしかないと言っています。批判というのは、ちゃんと根拠があって初めて成立するものです。「東京なめるな」と言うなら、その理由をちゃんと説明すべきです。単に叫んでいるだけなら、それはただのやじに過ぎません。あれは批判とは呼べません。
実際、その後何か具体的なアクションがあるのかと思いましたが、何もありませんでした。ネットメディアのプロデューサーがその当事者に連絡を取って、私と対談を組もうとしましたが、全く応答がありませんでした。都合が悪くなったら逃げる政治家が一番ダメだと思います。
「東京を弱体化させる」という主張で、本気で勝つ気なのか
ーー有力な候補が増えてくる中で、「東京を弱体化させる」という発言をして、本気で都知事選に勝つ気がありますか?
(石丸伸二氏)
本気で勝つ気がないというのは、どういうロジックでそう思われるのか、素朴に疑問に思います。逆に、他の候補者が本気で勝つ気があると評価される基準は何でしょうか?それが具体的な内容に基づいているなら納得しますが、単なる感想であれば意味がありません。
「東京を弱体化させる」という言葉は狙って使ったもので、その背景も説明しました。有名な候補とそうでない候補がいるという問題ではなく、言っている内容に基づいた評価が大切です。もしそれが曖昧なら、公開討論を行うべきだと思います。私も当然出ますし、出ない候補がいればその人物は出馬する資格がないと思います。
都民のためには、本質的な議論をすることが重要です。有名かどうか、発言がどうかという問題ではなく、具体的な政策について議論する場を設けるべきです。今回の都知事選では、これを大事にしたいと考えています。
安芸高田市の給食費無償化は正しかった
ーーあなたは給食費無償化を実現し、東京都でもそれを行いたいとおっしゃっています。しかし、安芸高田市では大幅に支出を削減したものの、その捻出したお金の大部分を給食費無償化に注ぎ込みました。過疎地域でそれを実現するのは大変だと思いますが、税金の使い方として本当にそれは正しいことだったか?
(石丸伸二氏)