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為替介入も無意味!地獄の円安・倒産連鎖が止まらない…名物投資家「ドル高継続、日銀・財務省は止める理由がない」生成AIブーム、アクティビスト提案で注目集める銘柄リスト

本稿で紹介している個別銘柄:豊田自動織機(6201)、アイチコーポレーション(6345)、東洋水産(2875)、ユタカフーズ(2806)、石井鐵工所(6362)

 政府・日銀は7月11日に3兆円規模、12日に2兆円規模の円買い・ドル売りの為替介入を実施したとみられている。とはいえ、介入も虚しく、1ドル160円の水準まですぐに戻ってしまいそうだ。株式評論家で名物投資家の木戸次郎氏は「日銀・財務省は本気で円安を止める気はないだろう」と分析するーー。みんかぶプレミアム特集「円安狂騒曲」第1回。

目次

このまま何もしなければ1ドル162円になりそうだ

 さて、記録的な円安が進む中で、2022年の9月、10月と今年の4月、5月にドル売り円買いの為替介入を指揮した神田財務官が7月で退任し、後任には三村氏が財務官に就任する予定だ。

 人事異動のタイミングのせいもあって一向に円安対策の話が財務省からは聞こえてこなくなった矢先、神田財務官は最後の置き土産とばかりに円買い介入を実施した。

 しかし、このまま何もしなければ、再び161円、162円と投機マネーが暴れだすことになろう。

 気が付けば、資産バブル崩壊時の1990年4月に記録したトリプル安の円安水準をも軽々と超えてきており、紛れもなくプラザ合意後の異常な最安値を円は連日で更新していた。介入の決定権を持つ鈴木俊一財務相はかねてより、「円相場については具体的な防衛ラインはない」としていて、一方で介入は「過度な変動」への対応という認識を繰り返しているが、今こそが過度な変動であり、効果的にするにはもっと集中的な介入を連続ですべきであろうと思う。

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この記事の著者
木戸次郎

1965年生まれ。明治大学政治経済学部卒。 地場証券会社を経て投資顧問会社の代表取締役。その後、ベトナム国営バオベト証券バオベトジャパン理事、ベトナム国防省タイソングループ顧問、外資系ファンドの戦略アドバイザーを経て現在はTMI総合法律事務所のマーケティング担当。著書にベストセラーとなった『修羅場のマネー哲学』(幻冬舎)『修羅場の鉄則』(幻冬舎)、『木戸次郎の大化け株』(宝島社)、『株はあと2年でやめなさい』(第二海援隊)、『常勝の株』(講談社)ほか多数。

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