【バイデン選挙継続】トランプ銃撃後の世論調査「そんなに変わらず」の衝撃…米国の深刻すぎる社会分断と民主党の「議論すり替え」日本への影響

討論会での失態や言い間違いなどから米大統領選から撤退を求める声があがっている民主党候補、ジョー・バイデン大統領。バラク・オバマ元大統領もバイデン氏の大統領選継続について「再考が必要」という認識を周囲に語ったと報じられている。また民主党の重鎮、ペロシ元下院議長が複数の党議員に、バイデン氏が近く大統領選からの撤退を決断する可能性があるとの見方を示したともされている。が、トランプ前大統領による共和党の指名受諾演説後にはバイデン氏本人の口から選挙戦継続への意欲が語られた。
混迷極まる米大統領選はどんな結末を迎えるのか。その時日本にはどんな影響があるのか。トランプ氏が米ブルームバーグ通信のインタビューで、米国がドル高により「大きな問題を抱えている」「対ドルでの円安や人民元安がはなはだしい」「(米国の輸出企業にとって)すさまじい負担だ」と述べると、ドル円相場は一時155円台前半をつけるなど、円が急伸した。大統領選の行方は日経平均の高騰を支えている日本の輸出企業の業績に大きく影響することになる。それだけでなく、地政学リスクをとっても、トランプ氏はウクライナとロシアの和平に持ち込む考えて、世界が大きく揺れそうだ。
2016年の大統領選で各メディアや識者が民主党ヒラリー・クリントン候補(当時)の優勢を伝える中、ずばりトランプ氏の当選をあてた国際政治学者で早稲田大学招聘研究員の渡瀬裕哉氏が解説する。勝つのはどっちなのかーー。
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大統領選挙を決定付けたと断言できるものではない
7月13日、アメリカでトランプ前大統領がペンシルベニア州で演説中に狙撃された。しかし、狙撃犯の銃弾はトランプ前大統領の右耳を貫通したのみであり、生命に関する危機からは免れた。その際、星条旗を背景として青空に雄々しく血を流しながら拳を突き上げるトランプ前大統領の写真が撮影された。