「兵庫県、恥ずかしい」パワハラ疑惑の斎藤知事、過去投稿に特大ブーメラン…それでも「改めて辞任する考えはない」自分勝手さ

兵庫県の斎藤元彦知事が「パワハラ疑惑」「おねだり体質」で窮地に立っている。疑惑を告発した文書を配布した前県西播磨県民局長の男性職員が死亡し、知事の最側近である副知事が引責辞任を表明したのだ。県職員労働組合は辞職を求め、県議会最大勢力の自民党も事実上の辞任要求を突きつけている。
ただ、斎藤知事は「県職員との信頼関係を再構築し、県政を立て直す」などと辞職しない考えだ。3年前の知事選で「守るべきは守り、変えるべきは変えたい」と県政刷新を掲げて初当選した斎藤氏。2021年の兵庫県知事選挙の告示前にはXで「兵庫県、はずかしい」などと現状う憂う投稿し(その後投稿は削除)、物議を醸していたが、ブーメランとして戻ってきた形だ。
経済アナリストの佐藤健太氏は「数々の疑惑に対して説明責任を果たせないならば辞職は避けられないだろう」と指摘する――。
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政治家が利用する「民意」という言葉の違和感
「前回の選挙で多くの負託を私自身いただいた。コロナ後の新しい兵庫県に向けて、より良い県政を目指していくということが私の責任だと考えている。今後、百条委員会、第三者委員会などを通じて今回の問題の調査への対応をしっかり行っていく。その上で県職員との信頼関係を再構築し、県政を立て直していくことは時間がかかるかもしれない、道は険しいかもしれないが、前に進めていくことが私の県民の皆さんに対する知事としての責任の果たし方だと考えている」
斎藤知事は7月16日の記者会見で改めて辞任する考えはないことを強調し、その理由の1つに前回知事選における「民意」をあげた。
斎藤氏の言う「民意」は3年前のもの
一見すると当たり前のように思えるかもしれないが、政治家が頻繁に利用する「民意」という言葉には違和感を覚えてしまうのは私だけではないだろう。