円高メリット本命銘柄5選…日銀の利上げで円安は終わり円高方向か

本稿で紹介している個別銘柄:東京電力HD(9501)、中部電力(9502)、日本製鉄(5401)、JFE-HD(5411)、ニトリHD(9843)
7月に一時162円目前まで上昇したドル円は、8月に140円台まで下落しており円安は一服している。また日銀の利上げにより、今後は円高に進む可能性もある。円安から円高への転換が確実となった場合、どのような銘柄の上昇が期待できるのだろうか。円高メリットのある銘柄を取り上げた。みんかぶプレミアム特集「株で一人勝ち!メガトレンド12」第6回。
目次
ドル円は160円を天井に円高が進み、8月には1ドル141円台まで下落
7月上旬に160円を超えていたドル円は、7月の緩やかな下落に加え、日銀の利上げに後押しされて8月に急落しました。その結果、一時的に141円台まで落ちるなど、1ヵ月で急速な円高が進みました。これまで長く続いた円安は、一段落したと言えるでしょう。
円高メリットとは何か
円安と円高、双方ともにメリットとデメリットがあります。これまで急速に進んだ円安により、自動車産業など輸出で稼ぐ企業は大きな利益を得ています。一方で、エネルギーや食料などの多くを海外からの輸入に頼る日本は、円安が進むと輸入価格の上昇から物価高が進みやすく、円安の進展とともに物価高が話題となる機会も多くなりました。
ドル円は7月の161円台が天井となる形で反落しており、また政策的には7月末に日銀による利上げも行われ、今後は円高に進む可能性があります。円高が進むと輸出系の企業の業績が落ち込む一方、輸入品を中心に物価が下がります。円高時代=デフレ時代、となっていた日本では、円高が進むと足元で進展するインフレは落ち着きを見せる可能性があります。
円高メリットを享受できる銘柄
国内銘柄で円高メリットを享受できるのは、どのような銘柄となるのでしょうか。以下に取り上げてみました。