日本で急に高まったサイバーセキュリティの意識…KADOKAWAへの攻撃で投資家が注目…関連銘柄3選

本稿で紹介している個別銘柄:トレンドマイクロ(4704)、ラック(3857)、セコムHD(9735)
2024年に発生したKADOKAWAグループへのサイバー攻撃は、社会に大きなインパクトを与えた。サイバーセキュリティへの意識が高まったと言えるだろう。今回は、いまや社会に欠かせない存在となったサイバーセキュリティ銘柄を取り上げる。みんかぶプレミアム特集「株で一人勝ち!メガトレンド12」第9回。
目次
サイバーセキュリティの重要性が再認識された2024年
2024年のネットに関するニュースとしては、KADOKAWAグループ(KADOKAWA:9468)に対するサイバー攻撃を忘れることはできません。ランサムウェアを含む大規模なサーバ攻撃により、「ニコニコ動画」などのネットサービスから、角川書店の出版物の流通システムも止まるなど、同社グループの業務に大きな影響を与えました。8月14日には、サイバー攻撃により売上高で84億円の減少、営業利益で64億円の減少影響が発生する見通し、と同社は発表しています(堅調なゲーム事業により、全体としては営業利益▲9億円の修正に留まる予想)。
これまでソニーを始め、様々な企業がサイバー攻撃による被害を受けました。しかしKADOKAWAグループがサイバー攻撃により受けた被害は、過去の事例と比較しても非常に大きいといえるでしょう。
売上の7割を海外が占めるトレンドマイクロ
すでにPCにはセキュリティソフトやサービスを搭載するのが一般的です。ただしサイバー攻撃の技術とセキュリティ技術はイタチごっこの側面が否定できず。当面の間は本状況の継続が予想されます。
その状況下、国内のサイバーセキュリティ銘柄としては以下があげられます。
それぞれ解説していきます。トレンドマイクロは日本を代表するセキュリティソフトの企業であり、PC向けの「ウイルスバスター」で知られる存在です。ウイルス対策ソフトやセキュリティ管理ソリューションで広く知られています。