都民ファ幹事長「まずは強い東京を目指す。東京一極集中是正はその後」小池都知事はなぜ少子化対策に力を入れているのか

みんかぶマガジンTVにて、都民ファーストの会幹事長である尾島紘平氏に、小池百合子都知事の素顔や、政治とSNSの関係性について語っていただいた。小池都知事の秘書を務めてきた経験から見た「等身大の小池百合子」の姿や、都政の課題、そして政治家としての葛藤まで、本音で語っていただいた。全3回の第2回は都民ファーストの会が目指す東京の姿と、都議会議員の実態についてーー。
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小池都知事はなぜ少子化対策に力を入れているのか
――現在、小池都知事が特に力を入れている政策は何でしょうか?
今一番力を入れているのは少子化対策です。東京都の合計特殊出生率が0.99になってしまったことから、いかにこれを跳ね上げるかということに取り組んでいます。
小池都知事自身は40代の頃に子宮筋腫が見つかったため子宮を全摘出し、子供を持つことができませんでした。自分が手術した後に同じ産婦人科で隣の部屋で赤ちゃんが生まれて、その声が聞こえてきたという経験もしているので、出産や子育てに関するハードルを1つでも取り除きたいという思いが強いんです。
今は、不妊治療の助成拡充や無痛分娩の推進、給食費の無償化など、様々な政策を打ち出しています。でも、子育て支援だけでなく、その前段階の課題もあります。結婚支援や経済的な事情から結婚をためらう人へのフォローなど、総合的なパッケージで取り組む必要があると考えています。
――それがいわゆる「ばらまき」ではないかという批判もあります。
確かにそういう指摘を受けることもありますが、今、東京都の税収は過去最高になっているんです。これはちゃんと政策という形で都民に還元しなければいけないと考えています。
一方で、「集めて配るなら最初から取るな」という指摘はごもっともだと思います。ただ、税制はまずは国において対応すべきことが多い。手取りを増やすという「壁」の問題も国でやっていることですし、都民税の控除などは、東京都だけが小手先でやっても限界があります。