間に合わない!混迷の大阪万博…関係者が絶対に大逆転できると確信する「とっておきの秘策」にすごいガッカリ感

建築エコノミスト森山高至氏のSNS投稿が話題を呼んでいる。「万博パビリオン工事の状況。1階部分はまったく未完成。 これで2週間後にオープンは不可能だろう」。4月13日から開かれる大阪・関西万博についてのことで、3月30日に投稿していた。共同通信も3月12日に「万博・海外館、建設完了は2割弱 開幕まで間に合うか懸念」という記事を配信しており、不安が募る。経済誌プレジデントの元編集長で作家の小倉健一氏は開催にむけて「秘策がある」と語る。一体どんな方法なのだろうかーー。
目次
万博関係者「テストランを非公開にしたのは現場の混乱を見せられないため」
大阪・関西万博の混迷は深まるばかりだ。
報道は連日、建設の遅れや計画の変更、費用の増加を伝え、もはや「問題山積」という表現では済まされない。主催者が「未来社会の実験場」と位置づけたこの国家的大事業は、実態としては杜撰な予算管理、建設遅延、展示計画の不透明さにより、現場が崩壊寸前の様相を呈している。特に海外パビリオンの進捗状況は深刻である。開幕を目前に控えた現在(4月1日)の時点で、多くの国が建設の遅延や計画変更を余儀なくされている。
日本国際博覧会協会は3月28日、4月4日から開始される大阪・関西万博のプレオープン「テストラン」について、独自にパビリオンを建設する「タイプA」の海外参加館のうち、参加を表明したのは3月27日時点で全体の約半数にあたる29カ国24館にとどまっていると明らかにした。さらに、このテストランを報道陣には公開しないのだという。この非公開の理由について万博関係者は、こう語る。
「テストランを非公開にしたのは現場の混乱を見せられないためです。パビリオン周辺では今でも工事音が響き、資材を積んだトラックが絶えず行き交っています。外壁工事が未完で骨組みがむき出しの建物もあります。外観が完成していても内装が未了の施設が多く、消防設備の点検も追いついていない。さらには、報道されていないが運営スタッフへの研修すら始まっていないパビリオンも少なくない」
注目を集めてきた技術の一つが、「空飛ぶクルマ」と称されるeVTOL(電動垂直離着陸機)の運用実験である。だが、2024年10月にスカイドライブ社が発表した声明により、デモフライトの中止が正式に発表された。
華々しく喧伝された未来技術の象徴は、実現の困難さを露呈
国土交通省航空局による安全審査が長引き、技術的検証のめどが立たなかったことが理由とされる。さらに、ANAホールディングス傘下で運航を担うはずだったANA AAV社も、商用運航の断念を明言している。これにより、万博会場で空を飛ぶeVTOLは一機も存在しない見通しとなった。華々しく喧伝された未来技術の象徴は、実現の困難さを露呈し、プロジェクトの信頼性を大きく損ねた。