米仮想通貨大手「リーマン・ショック級の不況が世界を襲う」…「FTX」破綻の衝撃!カリスマ・フリードが悪事を大暴露

「破綻の影響がじわり広がり、リーマン・ショックのようになりつつある」
日本では、日経新聞が英フィナンシャルタイムズ紙の記事を転載する形で、ようやく大きく報じるようになったが、暗号資産(仮想通貨)交換業米国大手「FTXトレーディング」の経営が破綻した。その経営者であるバンクマン=フリード氏(30歳)は、FTXが破綻するまで、「次のウォーレン・バフェットか?」というキャッチフレーズとともに、彼の後頭部の無造作な髪が『フォーチュン』誌の表紙を飾ったこともあるなど、「天才」「倫理的な行動をする億万長者」などと持て囃(はや)されてきた。
これからリーマン・ショック級の金融危機が訪れるのでないか。そんな不安がマーケットを襲っている。
11月21日の日経新聞によれば、<仮想通貨交換業大手コインベース・グローバルのハース最高財務責任者は米紙インタビューで、FTX破綻の影響は今後じわじわと広がり「(2008年の)金融危機のようなものになりつつある」と指摘している。そうだとすれば、FTXの位置づけは、リーマンに先立ち経営が行きづまった米ベアー・スターンズや、英ノーザン・ロックのようなものかもしれない>という。
いま、金融市場で何が起きているのか。その実態に迫っていく。
バンクマンの数奇な人生…天才・億万長者・慈善活動家から「詐欺罪の可能性」
バンクマン=フリード氏は、2017年にデジタル資産に特化した会社Alameda Researchを、そして2019年に取引所であるFTXを立ち上げた。ごく最近まで、FTXの評価額は320億ドル、そのうち小規模なFTX US部門は80億ドルとされ、Alamedaは単年度で10億ドルの利益をもたらしていた。