億トレーダー”5つの共通点”と成功者の養分となる資産形成奴隷たち「テクニカルにシンプル」「材料に逆張り」

投資は負ける者がいるからこそ、勝つ者が生まれる。はたしてその分かれ目とは。みんかぶプレミアム特集「1億貯める#タイパ投資術」第6回は、アレス投資顧問代表の阿部隆氏に億トレと養分の明確な違いを聞いた。
億トレーダー、5つの共通点
最近、株式投資の世界だけでなく、FXや仮想通貨も含めて、億トレーダー、億トレ、億り人といった言葉を目にしたり、耳にすることが多くあります。定義は難しいところですが、私が考える億トレーダーとは、投資で1億以上の資産を形成し、運用しているトレーダーです。
私も、投資助言・代理業という職業柄、億を稼ぎ、運用するトレーダーを見てきましたが、手法においては独自のやり方があるにせよ、投資に対する思考や心がけていること、普段の生活で気を付けていることなど、そこにはある共通点があると考えております。その共通点は主に5つ。1つずつ解説していきましょう。
①「トレンド」に順張り、「材料」に逆張り
まず、成功している投資家は自分でトレンドを決めつけることが少ないです。値動きのいい銘柄は順張りで素直にトレンドについていき、値動きの悪い銘柄には安易に手を出しません。「ここまで上昇すればそろそろ下落するはずだ」「これだけ下がればそろそろ反発するはずだ」といった、根拠のない願望的な判断は極力排除しています。一方、成果の出ない投資家は「もう高いから買わない」「これだけ安くなったから買いだ」などと、株価の「高い」「安い」「トレンド」などを主観的に決めつけていることが多いように感じます。
また「材料」に対する反応ですが、成功している投資家は、好材料が出て大きく上昇したときは「売り」、逆に悪材料が出て大きく下落したときは「買い」と逆張り対応をすることも少なくありません。逆に負けている投資家は、好材料が出たときの活況相場に乗り遅れまいと高値を掴み、悪材料が出たときにパニックとなり投げ売ることで、高値買い・安値売りにつながることも多いのではないでしょうか。