衝撃メール全文公開…完全バックレ成功「ビッグモーター」新聞は報道しない自由を行使!中古車不況到来

週刊誌フライデーのビッグモーターを巡る報道について、相変わらず完黙を続ける同社。一方で報道を自粛する新聞に作家の小倉健一が吠(ほ)える――。
完全無視を決め込み…新聞は後追いせず?
週刊誌フライデー(5月5日)の記事で、「客のタイヤにネジを突き立てパンクさせて、工賃を請求」「高級タイヤに取り替えたとウソをついて安価なタイヤを使い、その差額を利益にしていた」「車検を行っていたのは無資格のスタッフ」などと厳しく糾弾されたにもかかわらず、コメントを一切出さずに、完全無視を決め込んだ中古車販売大手の「ビッグモーター」。売上高7000億円、従業員数6000人、全国300店舗以上を展開し、「買取台数6年連続日本一」をアピールする会社だ。
完全バックレに成功したとも言われる前代未聞の手法に、ネットは騒然としている。
実際に、新聞記事の検索サービス(日経テレコン)を利用して、新聞各紙(日経、読売、朝日、産経、毎日、地方紙)がこの「ビッグモーター」の事件を、発覚からおよそ1カ月の間にどのように報じていたかを調べてみたが、検索結果は、まさかの「0件です」と表示されることに相成った。本当に「バックレ」に成功しているようである。
完全黙殺と聞いて想起するのは、最近、世間を賑わしている「ジャニー喜多川氏による性加害疑惑」。この疑惑について、朝日新聞(5月27日)で田玉恵美論説委員が、長きにわたって疑惑があったにもかかわらず、朝日新聞が今年の4月まで見過ごしてきた原因について、このような「反省」を述べている。
マスコミの報道しない自由が炸裂する昨今
「(2010~13年に文化部に在籍していた際)ジャニー喜多川氏に『良からぬうわさ』があるのは漠然と知っていたが、具体的に知ろうとしなかった。文春の記事や裁判の判決文も、最近になるまで読んだことがなかった。あのころ目を向けていたのは、ジャニーズ事務所や放送局にとって都合のいい芸能界の華やかな側面だけだ。そのビジネスに組み込まれた重大な疑惑であり、現在進行形で被害が続いているかも知れず、新聞こそが取材すべき案件であると考えることができなかった」