「成長米国株の7ルール」もし、テスラ株を13年前にIPOで100万円買っていたら、今いくら?…天文学的な数字に唖然【注目10銘柄】

本稿で紹介している銘柄:アップル(AAPL)、マイクロソフト(MSFT)、ディア・アンド・カンパニー(DE)、コルテバ(CTVA)、MSCI(MSCI)、SPGI(SPGI)、CMEグループ(CME)、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)、アプライド・マテリアルズ(AMAT)、アンフェノール(APH)
「もし、あの時、あの銘柄に投資していたら」。株価の推移を振り返るこうした企画は、実効性はともかく、株式投資のロマンを体現する、興味深いノンフィクションであることは間違いない。みんかぶプレミアム特集「今日から1年で億り人になる」第5回では、米国株投資に精通した「億り人」、桶井道さんが登場。テスラ株を例に挙げて、このテーマに挑戦してもらった。はたして、テスラIPO時に100万円投資していた人の資産は現在、いくらになっているのか?
目次
米国株ブームはまだまだ続く、真の強さをお教えしよう
日本では、株式投資と言えば、個別株では日本株が、「つみたてNISA」では米国に投資する投資信託が主流でしょう。他方で、米国の個別株に投資する人も、以前よりは増えていると思われます。2021年あたりに米国株ブームが訪れました。ブームでは終わらず、この先も、米国株への投資人口は増えるのではないでしょうか。その理由は、次のことに日本の投資家が気付いたからです。
- 米国は政治、通貨、経済、軍事で覇権を握っており世界の中心であること、食糧及びエネルギーを自給できること、人口が増加していることなど、国として強いこと
- 米国企業はイノベーションを生み出す力が強いこと、世界的なブランド力があることなど、企業としても強いこと
- 米国企業は、株価を上げる、配当を増やす、自社株買いをすることで投資家に報いようとすること。株主還元の意識が強くあること
- 米国にはプロの経営者が多くいること
- 米国株は歴史的に株価が成長してきたこと
- 米国株は大型株でも株価が成長すること
この記事では、米国の巨大企業のひとつ、イノベーションの象徴、イーロン・マスク氏というカリスマが経営する「テスラ」社を分析することで、米国株の強さを実感していただきます。そして、米国成長株の見つけ方、今米国株は買いなのか? コア・サテライト戦略による資産形成を解説します。
公募価格はわずか1ドル強から、テスラの爆発成長13年間
テスラは、2003年7月、マーティン・エバーハード氏とマーク・ターペニング氏により創業されました。設立当時、現CEOのイーロン・マスク氏は出資者として参加し、翌年2004年に取締役会長に就任しました。IPOは、2010年6月29日、公募価格は17ドル(分割後換算で1.13ドル)、ナスダック市場でした。事業は、EV(電気自動車)の製造・販売などです。2008年に、スポーツカー「ロードスター」を発売、リチウムイオンバッテリーを搭載したEVを初めて量産しました。現在は、車種が増えて、航続距離、性能など世界最高水準のEVとして有名です。