ANA「機内や空港で会うあなたは、いつも前を向いていた」羽生結弦との契約終了、全日空の涙…いつまでもスポンサーであったほうが企業としては得だが

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ANAは羽生結弦の育ての親のひとりであった
「あなたと出会って、もうすぐ3年。
どんなに厳しいコンディションであっても、
機内や空港で会うあなたは、いつも前を向いていますよね。」
羽生結弦と共にある方々は覚えているだろう。全日空(ANA)が2016年に出した広告だ。私が目にしたのは同年の日本経済新聞、4月6日付の全面広告だった。雑誌の表4(裏表紙のこと)で見たという人は日付が前後するかもしれない。ともあれ、感動的なメッセージであった。
ANAは2013年からずっと羽生結弦と共にあった。いや、それだけでは足りない、ANAは羽生結弦の育ての親のひとりであった。スポンサーとして何をでしゃばることもなく、文字通り「世界の舞台で羽ばたく」ためのサポートを続けてきた。
世界的に航空会社の危機が叫ばれる中でも、あのコロナ禍にあっても。
「10年の歴史」、この書き方は羽生結弦に対する最大のリスペクト
2023年9月末、羽生結弦とANAは「契約期間満了」となった。
ANAの「スポンサーシップ競技・選手紹介」欄には、
「2023年9月末の契約期間満了に伴い、羽生結弦選手との契約は終了いたしました。