羽生結弦が語った「伝えたい思い」…それでも”生きることを諦めない”ことが大事「冷笑や心ない揶揄を向ける人がいても、今も変わらない」

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「それでも『生きることを諦めない』ことが大事」
羽生結弦は29歳となって最初のテレビ放送、日本テレビ系ニュース「news every.」『羽生結弦 伝えたい思い』の第三回でこう語った。
「それでも『生きることを諦めない』ことが大事」
藤井貴彦アナウンサーの「災害時で大変な状況でも、名前を呼んでもらえると安心するんですね、羽生さん」という問いかけに対する答えである。
私たち羽生結弦と共にある人々それぞれの人生、すべての生きとし生ける者すべてに「かかる」
もちろん、この特集は災害や防災について考える番組である。その上で羽生結弦が東日本大震災をきっかけに設立された災害救助の専門部隊、警視庁特殊救助隊を訪ねた羽生結弦の「伝えたい思い」である。前提は、災害における「生きることを諦めない」だ。
しかし、私はすべての出来事に、すべての人々に、この羽生結弦の言葉はかかってくると思う。
「生きることを諦めない」
この言葉の強さは、羽生結弦自身が東日本大震災の被災者であった、という以上に、フィギュアスケーターとして、アスリートとして、表現者として生き続けてきたこともまた「生きることを諦めない」にかかるのだろうと思う。