お前たちには関係のない、縁のない話だ。これは聖域の話である…羽生結弦と、ロシア女子フィギュア選手たちの短すぎる春

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羽生結弦と古き良きロシアは私の聖域である
今回、私はあまり気乗りがしなかった。
しかし「書くべき」という声もあった。
私にとって羽生結弦と古き良きロシアは聖域である。
それはおとぎ話のようなもので、東洋の神秘的な王子がロシアでさまざまな出会いを通して、フィギュアスケートという氷上芸術を創り上げる、アスリートとして肉体の限りを尽くす、そうした物語こそが私を歴史というダイナミズムに誘う。
叙事詩のごとき羽生結弦という存在の、フィギュアスケートを通した旅の物語、それはロシアの美しさと相まって、私を魅了し続けた。
そして、エフゲニア・メドベージェワ。
メドベージェワの「天賦の才」
私はメドベージェワのサブカルチャー、とくに日本のエンタテインメントに対する理解力を「天賦の才」だと思っている。