松本人志「世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです」吉田豪「SNSの嘘と浅さ」に危機感!賑わせる話題に「情報を深堀りしない」有料記事読まない勢が蔓延る

ダウンタウンの松本人志が「週刊文春」との裁判に注力するため、テレビやSNSなどからしばらく姿を消していた。しかし3月25日、松本人志がX(旧Twitter)に再登場。「世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです」とその思いの丈を述べ、SNS民たちを驚かせた。
みんかぶプレミアム特集「日本・世界経済こう変わる」第7回では、これまで切れ味鋭い分析をしてくれたプロインタビュアー・吉田豪氏が満を持して登場。松本人志の性加害疑惑報道、アイドル界隈、その他ネット上で巻き起こる話題など、“幅広いウォッチャー”として、いま気になることを語ってくれた。
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松本報道から見える「ネット分断」
松本さんの報道に関しては、最近、週刊文春現編集長・竹田聖さんによる“松本報道の初回記事が掲載された号が即完売してかなりの売上になった”という報告と、元編集長・新谷学さんの対談動画やコメントがきっかけで“反文春”の人がかなり増え、潮目が変わってきましたね。でもこれ、ボクが常々行っている話に繋がってくる問題なんですよ。
今ってネットで情報を集めようとする上ではすごく便利な時代になっていて、もちろんボクも重宝しているんですけれど、タダで得られる情報には限界がある。無料で楽しめる媒体では、“タダ”で得られるレベルのものしか提供されないようになってるんですよね。
ボクなんかも、テレビで話すレベル、ラジオで話すレベル、無料配信で話せるレベル、有料配信で話せるレベル、有料のクローズドなイベントで話せるレベルと使い分けているし、文章でもTwitterで読めるレベル、無料のネット媒体で読めるレベル、ネットの有料記事や有料の雑誌で読めるレベルと当然使い分けているわけで。無料の媒体だけでも十分楽しめるようにはしているけれど、それはもっと深い部分まで知りたい人を誘い込むための導線でもあるんですよ。