上場廃止の3年前に東京日産コンピュータシステム株を約5万円買っていたらどうなった?上場廃止銘柄を予想して儲けるための勘所

本稿で紹介している個別銘柄:東京日産コンピュータシステム(3316)、サイバーコム(3852)、ヴィンクス(3784)、コネクシオ(9422)、GMOペイメントゲートウェイ(3769)、FDK(6955)、北海道コカ・コーラボトリング(2573)、大日本印刷(7912)
日本には多くの上場銘柄があるが、逆に上場廃止となる銘柄もある。実は上場廃止銘柄には思わぬ投資チャンスがある。上場廃止銘柄で利益を上げるにはどのような点に注目したらよいのだろうか?上場廃止でもうけられる可能性のある銘柄の探し方を解説する。みんかぶプレミアム特集「最強株の選び方」全12回の第8回【上場廃止株】編ーー。
目次
上場子会社の上場廃止が相次いでいる
毎年複数の企業が株式上場を行う一方で、上場企業が上場を廃止するケースも相次いでいます。日本は世界でも珍しい子会社上場を許容しており、多くの子会社上場がなされています。しかしグループ経営の資本効率の観点などから問題の多い子会社上場は、近年では見直しが進んでおり、毎年コンスタントに親会社主導による上場廃止もなされています。
特に海外投資家から不人気な上場子会社は株価が割安に放置されていることが多く、上場廃止の発表時に親会社などから高値での買い付けが行われることも多いです。よって、そこに収益機会を見つけることができます。
東京日産コンピュータシステムは3年間でパフォーマンスが数倍に
2023年も多くの子会社が上場廃止となりました。子会社の上場廃止は、親会社が株式を取得し完全子会社化する、親会社がファンドや事業会社に子会社を売却するなどのケースが多いです。