何度でも言おう。羽生結弦、ありがとう…能登地震支援と寄付「人の幸せを願い、希望を共に祈り、実践する」それが、羽生結弦という人

目次
羽生結弦は現実、そして大事な理想があることを知る人
事業をしていると、お金はいくらでも欲しい。それは現実である。
事業の中でも興行となれば、それこそ当たり外ればかりの水物で、いつ大きな赤字を出すか、損失が膨らむかわからない。
どんな世界的なビッグコンテンツでも、演者の天才的な才能を以てしてもそれだけはわからない。ヴァーツラフ・ニジンスキーのロンドン公演しかり、ソニア・ヘニーの南米公演しかり。
だからキャッシュはいくらあっても構わない。いくら儲かっていようと無駄なお金などない。いくらでも欲しい、それが興行の現実だ。演者の生活だってある。
プロフィギュアスケーター、羽生結弦はそれをよくわかっている人だ。そして、それでもそうした現実より大事な理想があることもわかっている人だ。
羽生結弦は現実、そして大事な理想があることを知る人――現実ばかりでは、人は夢を見られない。理想がなければ夢がない。夢とは希望であり、理想とは共に祈ることに似ている。
人の幸せを願い、希望を望み、そして祈り、実践する
6月30日、羽生結弦が能登半島地震(1月1日発生)のために200万円を寄付したことが報じられた。読売新聞の社会福祉法人、読売光と愛の事業団を通じての寄付。同社のアートグッズ通販サイト「美術展ナビオンラインストア」で販売していた羽生結弦の衣装を象ったコスチュームキューピーの売り上げの一部と、羽生結弦自身の寄付金とを合わせて被災地の復興支援に役立てることとなった。