‟億り人”を目指すアナウンサー投資家、大暴落前に「手仕舞い」のファインプレー!「それでも残していた」3銘柄とは

本稿で紹介している個別銘柄:オリエンタルランド(4661)、アサヒグループホールディングス(2502)、トリドールホールディングス(3397)、日経ダブルインバース上場投信(1357)、三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)、三菱重工業(7011)
フリーアナウンサーとして競馬番組のキャスターやイベントMCなどで活躍する傍ら、投資家として‟億り人”を目指す佐田志歩さん。投資を始めてまだ数年と歴が浅いながらも、今年の暴落については「落ち着いて対処できた」と筋の良さをうかがわせる。3回にわたって送るインタビューの第1回。今回は「暴落時の立ち回り」について話を聞いた。
目次
暴落前に「異変」に気づいて手仕舞いしていた
ーーまずは8月のお話から伺います。SNSでは「暴落で大損した」という声が溢れていましたが、佐田さんの成績はいかがでしたか?
意外かもしれませんが、8月5日(月)当日の暴落は落ち着いて見ていました。実は8月2日(金)に下げて地合いが悪くなっているのを感じていたので、その日にほとんどの株を手仕舞いしていたのです。テクニカル的にも大陰線をつける銘柄が多かったので不穏な空気を感じ取って行動できたのが功を奏したと思っています。
ーー前回の記事では「テクニカル分析にも食らいついて株と向き合いたい」というお話をしていただきましたが、まさにテクニカル分析の技術が活きたわけですね。
そうですね。「大陰線が現れたら個別株でも切ったほうが良い」という認識があったので、グロース株は8月2日の時点で全て損切りしました。残したのは、死ぬまで持つと決めているオリエンタルランド(4661)、決算を跨いで持つと決めていたアサヒグループホールディングス(2502)、うどん専門飲食店・丸亀製麺を運営しているトリドールホールディングス(3397)の3銘柄です。
オリエンタルランドは、前回お話した通り、“推し活投資”として買ったので何があっても手放す気はありません。ほかの2銘柄は次の決算で期待できると思ったこと、優待があること、大型株なのでディフェンシブ的要素もあると判断して、残しても良いという判断をしました。
「守り」を固めていたからこそ、大暴落の局面で上手く立ち回れた
ーーその2銘柄について、その後はどうなりましたか?
トリドールホールディングスは決算が悪くて損切りしました。そして、アサヒグループホールディングスは、なんと優待廃止というサプライズ……。