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インフレ下で求められるのは投資ではなく資産運用…レバナス一本、オルカン一本ではリスクが高すぎる理由

 資産運用と言えば投資信託が定番だが、ETFやREITという選択肢もある。ただし資産防衛という観点では、分散投資も重要だ。資産運用における投資信託・ETF・REITの考え方に加えて、分散投資の重要性も解説する。みんかぶプレミアム特集「資産防衛白書」第5回。

目次

インフレ下で求められるのは投資ではなく資産運用

「投資」という言葉は非常に広い意味があります。ハイリスク・ハイリターンの「投機」、優良株に投資して値上がりを待つ正統派な「投資」、運用資産の増加を待つ「資産運用」の3者を含んでいます。

 ただし投資からイメージされるのは、主に「投機」と「投資」です。しかし世界的にインフレが進む現在、日本人に求められているものは「資産運用」と言えるでしょう。

資産運用はiDeCoが1つのあるべき姿

 日々の相場変動に一喜一憂せずに、長期視点で資産増加を目指すものが資産運用です。非課税投資制度のiDeCoは、老後の資産形成を目的とする制度となります。原則60歳まで拠出金の引き出しができないものの、60歳まで引き出し不可能、という長期視点での運用となる点は制度的メリットです。よって、iDeCoが一つのあるべき資産運用の形となります。

 そのiDeCoで投資できるのは、原則的に投資信託のみです。相場をはらない、という観点で投資先を投資信託に限定するiDeCoの制度、そしてiDeCoで投資できる投資信託の品揃えは資産運用の参考となります(ただしiDeCoで投資できる投資信託は金融機関により異なる)。

個人で資産運用するならETFやREITという選択肢も

 iDeCoで投資できる金融商品は原則的に投資信託に限られますが、個人で資産運用を行う際はETFやREITも選択肢に入れられます。特に類似の投資信託とETFがある場合、信託報酬などの手数料はETFが安いことがほとんどです。

 またREITは、iDeCoではREIT型の投資信託を購入するしか投資手段がありません。しかし個人の資産運用なら、REITの直接購入も可能ですし、REIT型のETFも購入できます。

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この記事の著者
石井僚一

金融・投資ライター 大手証券グループ投資会社への勤務を経て、個人投資家・ライターに。株式や為替の関連記事、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆中。ブックライティングやインタビューも手掛けている。 Twitter:@writerIshii

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