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三菱地所、三井物産、日本郵船…インフレの波に乗るぞ!個別銘柄7選「資産増加のチャンスだ」

本稿で紹介している個別銘柄:三菱地所(8802)、三井不動産(8801)、三菱商事(8058)、三井物産(8031)、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船 (9107)

 現在の日本はデフレからインフレに入ったと言える状態だ。インフレは企業業績の向上を背景に、デフレに比べると株価は上昇しやすい。今回は、インフレを追い風に株価上昇が期待できるセクターや銘柄を紹介する。インフレ期は優良銘柄への投資により資産を増やすチャンスと言えるだろう。みんかぶプレミアム特集「資産防衛白書」第10回。

目次

ウクライナ軍事侵攻を契機に世界的なインフレに突入

 2022年2月のロシアによるウクライナ軍事侵攻を契機に、世界的なインフレが進みました。デフレに苦しんでいた日本も例外とはならず、インフレに入り物価上昇が続いています。

 欧米、特にアメリカでは急速にインフレが進み、FRBは速いペースで利上げを行いインフレ退治に邁進しました。その結果、インフレはある程度収束し、2024年9月には2年半振りの利下げが行われています。

 一方、日本では急速なインフレが進まなかった反面、今も緩やかなインフレが継続中です。2024年秋も食料品を始め、様々なモノの値上げが行われています。米価格の上昇は、2024年の日本の物価高を象徴する出来事と言えるでしょう。

現金さえ持てばよかった時代は終わりを迎えた

 これまで日本が苦しんでいたデフレでは、モノより現金の価値が上昇します。よって、現金さえ持っていれば問題ない時代でもありました。

 しかしインフレはモノの値段が上昇するため、現金の価値が時間の経過とともに下がります。このため、現金さえ持てばよかった時代から、180度考え方を変える必要があります。現金は必需品ではあるものの、特に投資では、インフレ時代は現金のままでは資産価値が減ってしまいます。

インフレで債券投資も不利になる可能性

 債券は定期的な利息収入があり、また満期時に資金が返済されるため、手堅い投資先です。しかしインフレ時代は、債券への投資が不利になる可能性もあります。

 債券に100万円を投資した後、10年後に100万円で償還されるケースを考えてみましょう。インフレがなければ、途中で得られる利息収入がそのまま利益となります。またデフレであれば、利息収入に加えて償還時に100万円の価値自体が上昇しています。しかし10年の間にインフレが進むと、償還時の100万円の価値は10年前に比べると減少します。利息収入がインフレのスピードに追いつかなければ、債券への投資はトータルで実質的にマイナスとなるリスクも。

 このようにインフレは現金のみならず、手堅い投資先と知られた債券も不利となる可能性があります。

 インフレに強い金融商品としては、やはり株式が外せません。デフレ時代は、経済が縮小するため企業業績も簡単には伸びず、株式市場も伸び悩みます。しかしインフレはモノの値段が上がるため、企業の業績もまずは向上します。デフレの逆風下と比べ、適度なインフレは企業経営にとっては追い風です。よって、企業業績の向上に後押しされ株価上昇も期待できます。

インフレ期に上昇しやすい銘柄をピックアップ

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この記事の著者
石井僚一

金融・投資ライター 大手証券グループ投資会社への勤務を経て、個人投資家・ライターに。株式や為替の関連記事、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆中。ブックライティングやインタビューも手掛けている。 Twitter:@writerIshii

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